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2G 登録試験 2013年10月 問題16
前進4段の電子制御式ATのストール・テストに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(1)が不適切です。
シャシ編・動力伝達からの出題です。
電子制御式オートマティック・トランスミッションのストール・テストは、各レンジにおけるエンジンの最高回転速度を測定し、トルク・コンバタ、プラネタリ・ギヤ・ユニット及びエンジン等の総合性能を調べるために行います。
(1) 特定のレンジのみが規定回転速度より高い場合には、エンジン出力不足が考えられる。
この選択肢が、不適切です。
特定のレンジのみが規定回転速度より高い場合には、プラネタリ・ギヤ・ユニットの中の該当するクラッチ、ブレーキ及びブレーキ・バンドなどの滑り、同系統のオイル漏れが考えられます。
各レンジの回転速度は等しいが、全体的に低い場合には、エンジン出力不足、スタータのワンウェイ・クラッチ作動不良(滑り)が考えられます。
最初の選択肢で答えが出ましたが、残りの選択肢も確認しましょう。
(2) エンジンの回転速度が各レンジとも等しく、かつ、基準値内にあれば正常である。
この選択肢は、適切です。
ストール・テストの方法は、自動車の前後輪に輪止めをし、パーキング・ブレーキを掛けてブレーキ・ペダルを踏み、D、2、1、Rの各レンジに順次シフトし、各セル・ペダルを5秒以内で全開にしたときのエンジン回転速度を測定します。
(3) すべてのレンジで規定回転速度より高い場合には、オイル・ポンプの摩耗が考えられる。
この選択肢は、適切です。
(4) 各レンジの回転速度は等しいが、全体的に低い場合には、ステータのワンウェイ・クラッチの作動不良(滑り)が考えられる。
この選択肢は、適切です。
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