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図に示す前進4段のロックアップ機構付き電子制御式ATのプラネタリ・ギヤ・ユニットにおいて、各段における｢クラッチ｣と「ブレーキ」の締結の仕方に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

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新問題です。

シャシのテキストが平成29年3月版から内容が変更されました。

変速の説明にいままで省略されていた、ワンウェイ・クラッチ（ロー、フォワード）が、今回版からは省略せずに説明することが求めらえるように変わりました。

この種の過去問題は、ワンウェイ・クラッチを省略したスケルトン（基本構造）で締結を説明されていますのでご注意ください。

与えられた内部構造図に注意してください。

問題に『各段における｢クラッチ｣と「ブレーキ」の締結の仕方』と記載されていますので、教科書の締結表にすべてのクラッチとブレーキが記載されているわけではありません。

教科書の締結表はワンウェイ・クラッチ省略型の変速機です。

選択肢(2)が適切です。

(2) 2速時は、フォワード・クラッチ、バンド・ブレーキが締結される。

2速は、1速の状態からリヤ・インターナル・ギヤが回転する分、増速されてアウトプット・シャフトが回転します。

Dレンジ2速
フォワード・クラッチ	油圧作動
ブレーキ・バンド	油圧作動
フォワード・ワンウェイ・クラッチ	駆動時　機械的作動 OD_off時　空転　オーバラン・クラッチがカバーする
オーバラン・クラッチ	OD_off時油圧作動

(1) 1速時は、リバース・クラッチ、ロー・リバース・ブレーキが締結される。

この選択肢は不適切です。

Dレンジ1速
フォワード・クラッチ	油圧作動
フォワード・ワンウェイ・クラッチ	駆動時機械的作動
ロー・ワンウェイ・クラッチ	駆動時　機械的作動減速時　空転　オーバラン・クラッチがカバーする
オーバラン・クラッチ	油圧作動

(3) 3速時は、ハイ・クラッチ、ロー・リバース・ブレーキが締結される。

この選択肢も不適切です。

Dレンジ3速
フォワード・クラッチ	油圧作動
ハイ・クラッチ	油圧作動
ブレーキ・バンド	2速から解除
フォワード・ワンウェイ・クラッチ	駆動時機械的作動 OD_off時　空転　オーバラン・クラッチがカバーする
オーバラン・クラッチ	油圧作動

(4) 4速時は、オーバラン・クラッチ、バンド・ブレーキが締結される。

ちなみに

Nレンジ、Pレンジは、全てのクラッチ、ブレーキは非作動状態です。

	１速時は、リバース・クラッチ、ロー・リバース・ブレーキが締結される。
	２速時は、フォワード・クラッチ、バンド・ブレーキが締結される。
	３速時は、ハイ・クラッチ、ロー・リバース・ブレーキが締結される。
	４速時は、オーバラン・クラッチ、バンド・ブレーキが締結される。

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