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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2020年10月 問題13
直巻式スタータの出力特性に関する次の文章の(イ)から(ハ)に当てはまるものとして、下の組み合わせのうち、適切なものはどれか。
スタータにより、エンジンが回り始めて回転抵抗が減少すると、スタータの駆動トルクの方が(イ)ので回転速度は上昇するが、逆向きの誘導起電力が(ロ)ので、アーマチュアに流れる電流が(ハ)し、エンジンは一定の回転速度で駆動される。
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解説
選択肢(1)が適切です。
スタータにより、エンジンが回り始めて回転抵抗が減少すると、スタータの駆動トルクの方が(イ:大きい)ので回転速度は上昇するが、逆向きの誘導起電力が(ロ:増える)ので、アーマチュアに流れる電流が(ハ:減少)し、エンジンは一定の回転速度で駆動される。
停止しているエンジンを回すために、スタータの駆動トルクがエンジンの回転抵抗を上回ることが必要で、上の図では740Aの大電流がスタータに流れ、発生した駆動トルク35N・mは回転抵抗より大きくなるように設計されているため、エンジンを回転させることが可能である。
エンジンが回転すると回転抵抗も低下するので大きな駆動トルクは必要なくなるので直線的に低下し、スタータの回転速度は上昇し同時に逆起電力(図の電圧)も上昇する。
エンジンがしっかり回転してしまえば最終的に駆動トルク、駆動電流は0となる。
スタータは役目を終えピニオンギヤがリングギヤから離脱することになる。
ガソリン・エンジンをスタータで始動さる一瞬のうごきを電気の観点から記述した問題でした。