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一級自動車整備士2002年12月【No.34】

電源回路の確認又は点検作業

問題

 「自動車の異常を示すダイアグノーシス・コードの表示がないが、エンジンが始動しない。」という現象において、図の電源回路の点検を行った場合の判断として、不適切なものは次のうちどれか。


【電源回路の確認又は点検作業】
 イグニション・スイッチをONにすると、エンジン警告灯が約2秒間点灯し、その後、消灯すると同時にフューエル・ポンプの作動音がする。そのときV2は5Vである。次に、クランキング時、V1が12Vから約10Vまで下がるが、スタータ・モータは正常時と同じような駆動ができる。
そのときV2が5Vから約4Vまで下がって変動し、V3は約10Vであった。

(1) 安定化電源回路が故障
(2) バッテリの容量が不足
(3) スタータ・モータが異常
(4) 安定化電源回路の作動電力が不足

解説

『クランキング時、V1が12Vから約10Vまで下がるが、きV25Vから約4Vまで下がって変動し、V3は約10Vであった。』

この現象を、『安定化電源回路の作動電力が不足』が原因と出題者は想定したようです。

しかしながら、安定化電源電圧が不安定になる原因は、

@バッテリ電源からの電力供給量が不足しているとき

AエンジンECU内の電源回路の異常

B安定化電源回路の短絡

が考えられます。

単一箇所故障推定問題としては、問題不適切になります。

当Webサイト管理人の憶測では、適切問題ではなく、不適切問題であり”不”を付け忘れたのでしょう。

オリジナル問題は、適切なものを選択する問題です。

問題を変形させていただきました。

もちろん、重複故障がないという前提になります。


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