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一級自動車整備士2002年12月【No.40】 

騒音・振動

問題
 
 騒音・振動に関する故障診断の対処方法として、不適切なものは次のうちどれか。
 
(1) 高速走行時などに,ステアリング・ホイールや座席が“ブルブル"と上下振動したので,シェイクと診断し,ほぼタイヤが振動源であると考えられるためステアリング・ホイールの振動を測定した。

(2) 停車時にエンジン・レーシングしたとき,特定のエンジン回転速度で“ボー”,“ウォーン”と耳に圧追感のある連続音がしたので,こもり音と診断し,エンジンや補機類に共振、アンバランス又は共鳴を生じるところがないか点検した。

(3) 高速道路を走行中,特定の車速になると“ウォーン ウォーン”という波打つ音が発生したので,ビート音と診断し,エンジンやプロペラ・シャフトなどで共振やトルク変動を生じる箇所を点検した

(4) 高速走行時などに比較的限られた車速で発生し,ステアリング・ホイールが回転方向に振動したので,フラッタと診断し,プロペラ・シャフトを点検した。


解説


振動・高速走行時 振動源 共振系
シェイク
(5〜30Hz)
シート、ステアリング・ホイール及びフロアが上下・左右に”ブルブル”と振動 ・路面の凹凸
・タイヤのアンバランス、ノン・ユニフォミティ
・ホイールの偏心
・エンジンの剛体振動
・サスペンションの共振
・ボデー、ステアリング、シートの共振
フラッタ
(10〜15Hz)
ステアリング・ホイールが、回転方向に”ブルブル”と振動 ・タイヤのアンバランス、ノン・ユニフォミティ
・路面の凹凸
・フロント・サスペンションからステアリング系までの共振
*シミー‥‥ステアリング・ホールが回転方向に”ブルブル”と振動する現象。
*フラッタ(高速シミー)



フラッタの主な原因
振動強制力 振動伝達部位
@タイヤのラン・アウト、
 ユニフォミティ不良
 及びアンバランス
Aディスク・ホイール・アンバランス
Bディスク・ロータのアンバランス
Cアクスル・ハブの偏心、振れ
 及びアンバランス
@タイヤの共振 摩耗したタイヤ、空気圧不良、アンバランス
Aステアリング系の共振 剛性不足、ボールジョイントのがた
インタ・ミィディエイト・シャフトの不良
Bサスペンションの共振 アライメント不良、各アームの取り付け不良
ショック・アブソーバの減衰力不良



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2005年11月【No.25】

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