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一級自動車整備士2003年11月【No.06】 
エンジン電子制御・空燃比(燃料噴射量)

問題 ガソリン・エンジンの補正モードに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。
 
(1) 加速リッチ補正とは,アクセル・ペダルを急激に踏み込んだときに,エンジンECUがエンジン回転速度の変化量に応じた増量分の燃料を追加噴射するよう制御し,加速性能の向上を図るものである。

(2) 加速リッチ補正とは,アクセル・ペダルを急激に踏み込んだときに、エンジンECUがスロットル・バルブ開度の変化に応じた増量分の燃料を追加噴射するよう制御し,加速性能の向上を図るものである。

(3) 減速リーン補正とは,減速時に,エンジンECUがエンジン回転速度の変化量を検知して,基本噴射パルス幅を減少させるよう制御し,CO,HCの低減を図るものである。

(4) 減速リーン補正とは,減速時に,エンジンECUが排気圧力の変化量を検知して,基本噴射パルス幅を減少させるよう制御し,CO,HCの低滅を図るものである。

解説

エンジンECUの制御(通常走行)
  @加速リッチ(増量)補正
  A減速リーン(減量)補正
  B減速時フューエル・カット

加速リッチ補正
 加速しようとして、アクセル・ペダルを急激に踏み込むと、基本噴射パルスとは別に、
スロットル・バルブ開度変化量に応じた増量分の燃料を追加噴射補正を行います。

減速リーン補正
 減速時に、
スロットル・バルブ開度の減少量吸気圧の変化を検知し、基本噴射パルス幅を減少させることにより、CO、HCの低減を図っています。

スロットル・バルブの変化量(増加量、減少量)により、運転者の意思を読み取り、補正を掛ける仕組みです。

蛇足ですが、変化量はいわゆる微分情報ですから、予見・予測制御信号に用いたりします。
すなわち、先回りして燃料を増量あるいは減量させる制御です。


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