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一級自動車整備士2004年11月【No.05】

筒内噴射式ガソリン・エンジン

問題

 筒内噴射式ガソリン・エンジンの燃料噴射制御に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。


(1) 低負荷時は,成層燃焼を行うため,吸入行程前期の大気圧以下の雰囲気下で燃料を噴射し,ピストンの下降に伴う空気流動によりシリンダ内に均等に拡散するようになっている。

(2) 中負荷時は,均質リーン燃焼を行うため,圧縮行程後期の高圧雰囲気下で,高圧スワール・インジェクタより燃料を噴射する。

(3) 高負荷時は,均質燃焼を行うため,吸入行程前期の大気圧以下の雰囲気下で燃料を噴射し,燃料の気化熱を吸入空気の冷却に利用して体積効率を上げ,理論空燃費近くで燃焼させ高出力を得ている。

(4) 冷間始動時に触媒の温度を上昇させるために,圧縮行程で超リッチ燃焼を行い,残った空気と燃焼後の高熱を用いて再燃焼させ,触媒の早期活性化を行っている。


解説

(1)低負荷時には、成層燃焼を行うために、圧縮行程後期の高圧雰囲気下で、高圧スワール・インジェクタより燃料を噴射します。

圧縮時、燃焼容積はペチャンコ状態ですから、横渦(スワール)により拡散することなくスパーク・プラグ近傍に導かれます。

(2)中負荷時の均質リーン燃焼時は、吸入行程前期の大気圧以下の雰囲気下で、燃料をシリンダ内に噴射しており、噴射された燃料は、シリンダ内に均等に拡散します。

(4)冷間始動時に触媒の温度を上昇させるために、始動直後の短時間、燃料噴射を圧縮行程と燃焼(膨張)行程で2回に分けて噴射します。
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