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一級自動車整備士2004年11月【No.26】

スチール・ベルト式無段変速機(CVT)

問題

  スチール・ベルト式無段変速機(CVT)に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
 

(1) プライマリ・プーリ及びセカンダリ・プーリは共に同一傾斜面を持つ固定シーブと可動シーブが対向配置され,可動シーブ側背面に油圧室を設けている。

(2) ライン・プレッシャ制御は,エンジン回転速度,スロットル開度などの信号をもとにセカンダリ・バルブを作動させてライン・プレッシャを制御し,スチール・ベルトによるトルクの伝達に必要なライン・プレッシャを発生させる。

(3) 変速制御は,エンジン回転速度,スロットル開度,入出力回転速度などの信号をもとにプライマリ・バルブを作動させてプライマリ・プレッシャを制御し,スチール・ベルトによる変速を行う。

(4) プライマリ・プーリの油圧室の受圧面積は,セカンダリ側の面積より小さいため,ライン・プレッシャより大きな圧力で溝幅を制御することが必要である。


解説


ベルトの巻き付け径は、プーリの溝幅によって変わり、プライマリ・プーリの油圧制御のより行っています。

プライマリ・プーリの油圧を高くすると、溝幅が狭くなることによって巻き付け径が大きくなり、逆に、油圧を低くすると、溝幅が広くなって巻き付け径が小さくなります。

セカンダリ・プーリには、常に運転条件に応じたライン・プレッシャを掛け、動力伝達に必要なベルトとプーリ間の摩擦力を得られるようにベルトの張力を制御しています。

プライマリ・プーリの油圧室には、変速に必要なプライマリ・プレッシャを加えるようになっています。

プライマリ・プーリの油圧室の受圧面積は、セカンダリ側の受圧面積より大きいため、ライン・プレッシャより小さな圧力で溝幅を制御できます。


2005年11月【No.23】

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