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一級自動車整備士2004年11月【No.34】
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◆ABS警告灯が点灯 |
問題
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ダイアグノーシス・コードを持ち,ABS警告灯が点灯している場合の故障診断に関する記述として,適切なものは次のうちどれか。 |
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(1) |
ダイアグノーシス・コードがパルサ診断に関する表示をした場合,ダイアグノーシス・コードを消去させた後,車速10km/h以上で走行して再現テストを実施し,ABS警告灯が点灯して当該ダイアグノーシス・コードが確認できたときは,該当した車輪速センサのパルサ歯欠け点検を実施する。
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(2) |
ダイアグノーシス・コードがソレノイド診断に関する表示をした場合,イグニション・スイッチをOFFからONにして,警告灯が消灯しないときは,ソレノイドと信号線の断線・短絡点検を実施する。
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(3) |
ダイアグノーシス・コードがモータ・ロック診断に関する表示をした場合,ダイアグノーシス・コードを消去させた後,車速10km/h以上で走行して再現テストを実施し,ABS警告灯が点灯して当該ダイアグノーシス・コードが確認できたときは,ポンプ・モータ・リレーを交換する。
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(4) |
ダイアグノーシス・コードがモータON故障診断に関する表示をした場合,イグニション・スイッチがOFFの状態でも,ポンプ・モータが作動しているときは,モータ(モジュレータ・アッセンブリ)を交換する。
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解説
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ダイアグノーシス・コード21〜24
ABS警告灯 点灯
診断名/症状 パルサ診断
検出時期 常時診断
検出条件
@パルサ歯欠け
詳細 |
車輪速センサ信号が一定車速以上のときに、パルサ歯欠け診断を実施しています。
ダイアグノーシス・コードを消去した後、車速30km/h以上で走行して再現テストを実施します。
ABS警告灯が点灯し、ダイアグノーシス・コード21〜24を確認できた場合は、ダイアグノーシス・コードに該当した車輪速センサのパルサの歯欠け点検を実施します。
・点灯しない場合は、一時的な信号消失などの異常があったと考えられます。 |
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ダイアグノーシス・コード31〜38
ABS警告灯 点灯
診断名/症状 ソレノイド診断
検出時期 初期診断/常時診断
検出条件
@初期診断時及び最速車輪が10km/hのとき、各ソレノイドへのテスト・パルス出力の不一致
Aソレノイド出力の連続ON
Bコンピュータ出力OFF時のソレノイド出力ON
詳細 |
ソレノイドを診断しており、初期診断及び最速車輪が10km/hのとき、各ソレノイドのテスト・パルス出力とソレノイド作動の不一致やソレノイドの異常作動を検出しています。(検出するとフェールセーフ・リレーをOFFにする。)
イグニション・スイッチをOFFからONにして、警告灯が消灯しない場合は、ダイアグノーシス・コードにソレノイドと信号線の断線、短絡点検を実施します。
・点灯しない場合は、断線、短絡などの一時的な異常があったと考えられます。 |
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ダイアグノーシス・コード41〜44
ABS警告灯 点灯
診断名/症状 モータ・ロック診断
検出時期 常時診断
検出条件
@イグニション・スイッチON後の発進時、モータをONさせたときのモータ・ロック状態
詳細 |
ホイール・ロックを診断しており、走行中の車輪速センサ信号によりホイール・ロックを検出しています。
走行して、ブレーキをかけるとABS警告灯が点灯し、ダイアグノーシス・コード41〜44を確認できた場合は、ダイアグノーシス・コードに該当したホイールのブレーキの引きずりや車輪速センサの取り付け状態などの点検を実施します。
・点灯しない場合は、旋回中のスピンや、一時的な異常があったと考えられます。 |
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ダイアグノーシス・コード53
ABS警告灯 点灯
診断名/症状 モータON故障診断
検出時期 初期診断/常時診断
検出条件
@モータ・リレーOFF出力時のMCK(モータ・チェック)端子電圧が6V以上
詳細 |
モータONの故障診断しており、ポンプ・モータ・リレーOFF時のMCK電圧が6V以上のときに警告灯を点灯させます。
ABS警告灯が消灯せず、ダイアグノーシス・コードが53の表示をすることを確認します。
イグニション・スイッチがOFFの状態でも、ポンプ・モータが作動している場合は、ポンプ・モータ・リレーを交換します。 |
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