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一級自動車整備士2004年11月【No.40】

振動・騒音に関する故障診断

問題

  振動・騒音に関する故障診断の対処方法として,不適切なものは次のうちどれか。

(1) 4気筒エンジンで,Dレンジのアイドル回転(900rpm)時に,ステアリング・ホイール及びシートに振動が発生し,振動周波数が30Hzだったため,エンジンのトルク変動と診断し,エンジン・マウンティングを点検した。

(2) 特定のエンジン回転速度で電動ファン回転時のみ「ウォーン,ウォーン」という波を打つ感じの音が発生したので,電動ファンのアンバランスとエンジンのトルク変動により発生するビート音と診断し,電動ファンを点検した。

(3) 高速道路を走行中,100km/hでステアリング・ホイールが回転方向にほぼ一定レベルで振動し,振動周波数が15Hzだったため,フラッタと診断し,タイヤ(直径60cm)の点検を行った。

(4) 後輪駆動の5速MT車において,走行中に全てのシフト・ポジションで「クー」という高く澄んだ音が発生したので,トランスミッション内のギヤのうなり音と診断し,トランスミッションを点検した。


解説

ファイナルギヤのうなり音

”クー”という高く澄んだ音です。
FF車では、前席から、FR車では主に後席より聴こえる。
振動周波数は、400〜1.5kHzくらいです。
発生車速は、
シフト位置に関係なく、40〜50km/h以上の中高速で、加速、減速あるいは一定速のいずれの場合に発生します。

トランスミッションのギヤのうなり音

特定のギヤ位置で、走行中に発生し、直結位置では、発生しないが音は小さくなります。
振動周波数が400Hz〜3kHz位の”クー”という高く澄んだ音が主に前席側から、耳障りに聴こえます。

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