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一級自動車整備士2005年03月【No.18】 
電子制御式AT・AT・ECUの制御

問題 
 
電子制御式ATに関する記述として,適切なものは次のうちどれか。


(1) 電子制御式ATは,センサ,AT・ECU,アクチュエータの三つの要素がそろって正常に作動するもので,もし,これらのどれかに支障が出ても通常通り走行できるようにフェイルセーフを備えている。

(2) 電子制御式ATは,複数のシフト・ソレノイドのON・OFFの組み合わせにより必要な変速を行う。

(3) 各種のソレノイド・バルブにはモニタ回路が各々付いており,断線,又は短絡を常にチェックし,一つでも異常がある場合はAT・ECUから全ソレノイド・バルブヘ同時にOFF信号を発信し、アクチュエータが誤動作しないようにしている。

(4) インヒビタ・スイッチのセレクト位置信号がAT・ECUへ入力されない場合は走行できない。


解説

(1)電子制御式ATは,センサ,AT・ECU,アクチュエータの三つの要素がそろって正常に作動するもので,もし,これらのどれかに支障が出ても通常通り走行できるようにフェイルセーフを備えている。

常識に照らし合わせも、支障が出ていて、通常通りの走行可能は疑問をいだかざるを得ない

フェイルセーフ機能について
@AT・ECUは、センサ、AT・ECU、アクチュエータが揃って正常作動
 いずれかに支障が出ても、走行できる最低の条件は備えてある
AAT・ECUへの入力
 (a)メイン:車速センサ1とスロットル・ポジション・センサ
 (b)サブ :車速センサ2とスロットル・バルブ・スイッチ
Bアクチュエータ異常の場合、AT・ECUからOFF信号を発信し、アクチュエータが誤作動しないようにする

(2)電子制御式ATは,複数のシフト・ソレノイドのON・OFFの組み合わせにより必要な変速を行う。

これは、当たり障りのない文面です。

(3)各種のソレノイド・バルブにはモニタ回路が各々付いており,断線,又は短絡を常にチェックし,
一つでも異常がある場合はAT・ECUから全ソレノイド・バルブヘ同時OFF信号を発信し、アクチュエータが誤動作しないようにしている。

一部が全部のごとく、むきになって安全確保をする場面ではないと思われます。

テキストを読みこなしていなくても、文意で判断すれば「ちょっとどうかな?」と疑問を抱きます。

(4)インヒビタ・スイッチのセレクト位置信号がAT・ECUへ入力されない場合は走行できない。

この問題を始めて読んだときに『あや?』と思いましたね。

一応、テキストには、

@AT・ECUへの複数信号入力時
AAT・ECUへ無信号時

と対応ルールにしたがって作動すれば良いことになっていますね。

したがって、走行可能という結論です。

あれ?と思ったのは、『走行』と『始動』の違いです。

2級シャシのテキストでは、

”このスイッチは、NレンジまたはPレンジのみでエンジンの
始動を可能としたもので・・・”

1級のテキストを読みこなしていないと、2級シャシでインヒビダ・スイッチは、NかPで始動だったから、この問題は走行できないからokかと判断しそうになりました。

AT・ECUへの複数信号入力時、AT・ECUへ無信号時、始動できるかどうかは、当Webサイト管理人は残念ながら実験したことがありませんので分かりません。

しかしながら、インヒビタ・スイッチのセレクト位置信号が異常であっても、安全を確保しながら『始動』『走行』は現状の技術から判断して可能と思われます。

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