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一級自動車整備士2005年03月【No.27】

 
新技術・車両安定制御装置

問題 
 
車両安定制御装置のトラクション・コントロールに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。

(1) トラクション・コントロール・オフ・スイッチは,ぬかるみからの脱出時などに使用すると共にスピードメータ・テスタ及びシャシ・ダイナモ・テスタなどの2輪テスタで測定するときに使用するためのものである。

(2) プリチャージ機能付き真空式制動倍力装置のプリチャージ機能は,トラクション・コントロールの増圧作動時にブレーキ・アクチュエータのポンプの吐出側の液圧を直接高める働きをする。

(3) トラクション・コントロールは,発進時及び加速時の駆動輪のブレーキ液圧制御やエンジン出力制御により駆動輪のスリップを最適な範囲に制御する。

(4) スリップ・インジケータは,トラクション・コントロールが作動しているときにはランプの点滅により運転者に知らせるものである。


解説

プリチャージ機能付き真空式制動倍力装置について簡単に述べます。

トラクション・コントロールおよびVSCS作動時は、スキッドECUからの制御信号によりプリチャージ・ソレノイド・バルブが作動します。

補助変圧室に大気が導入され補助変圧室と定圧室との差圧による力が、サブ・プレートからプシュ・ロッドに伝達されて圧力を発生します。

この圧力は、
ブレーキ・アクチュエータのポンプ入り口に導入され、ポンプの吸入系の圧力を補助しています。

(2)が不適切ですが、他は題意の通りです。

2004年11月【No.27】

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