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一級自動車整備士2005年03月【No.35】 
シャシ電子制御・高度故障診断技術・車速センサ

問題 
 電子制御式ATにおいて警告灯が点灯したのでダイアグノーシス・コードを確認したところ,「車速センサ系統」の異常コードが表示された。このためパーキング・ギヤを回転させて図に示す電圧点検を行い下表の測定結果を得た。推定原因として,適切なものは次のうちどれか。

測定結果
1.端子@とボデー間に電圧がない。
2.端子Aを外しても端子@とボデー間に電圧がない。
3.端子@を外したときに端子Bとボデー間に電圧がある。
(1) AT・ECUの不良

(2) 端子@と端予A間の断線

(3) 端子@と端子A間でボデーとの短絡

(4) 車速センサの断線


解説

順番に考察してみよう。

1.端子@とボデー間に電圧がない。

車速センサのコイルを電圧源として扱う。

端子@に電圧が存在しなければ、@または(OR)A、

あるいは両方(AND)が短絡と判断できる。

2.端子Aを外しても端子@とボデー間に電圧がない。

Aを外しても@に電圧がなければ短絡。

3.端子@を外したときに端子Bとボデー間に電圧がある。

電圧源があり、端子を外して0Vが電圧有りになれば、その端子が短絡していたと考えられます。

選択肢で短絡の項目は『端子@と端子A間でボデーとの短絡』です。

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