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一級自動車整備士2005年03月【No.37】 
シャシ電子制御・ABS・故障診断

問題

 「ABSの作動頻度が多い」という不具合のある自動車においてダイアグノーシス・コードを確認したところ異常コードは表示されなかった。このため車輪速センサの取り付け状態及びガタなどを確認し異常がなかったので,車輪を低速回転させて図に示す電圧点検を行い下表の測定結果を得た。推定原因として,適切なものは次のうちどれか。
 
(1) 端子@〜端子A間の配線に異常がある。

(2) 車輪速センサに異常がある。

(3) 端子B〜端子C間の配線に異常がある。

(4) ECUに異常がある。


解説
電圧源は、車輪速センサの発電電圧です。

異常がなければ、

(1)ABS・ECU入力AC間は3.0V
(2)信号線@A間は0.0V
(3)アース線BCは0.0V

となります。

発電電圧が、3.0Vであるにもかかわず、信号線には1.2Vしかありません。

3.0−1.2V=1.8Vはどこに消えたか?

正体は、センサ・アース端子BとABS・ECUのセンサ・アース端子Cに

1.8Vの電圧降下を起しています。

選択肢の中では、『端子B〜端子C間の配線に異常がある。』が適切と思われます。


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