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一級自動車整備士2005年11月【No.24】
 
断続駆動アクチュエータの異常検知

問題


 図のABS等のスイッチングに用いる断続駆動アクチュエータの異常検知に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1) リレー・コイル系の異常検知は,駆動回路ON時に,リレー・コイルの駆動情報と,ソレノイド・コイルに発生する電圧の論理と比較して一致しなかった場合に検出する。

(2) リレー・コイル系の異常検知は,駆動回路OFF時に,リレー・コイルと駆動回路間に立ち上がる電圧を検知し,駆動情報と比較して論理が一致しなかった場合に検出する。

(3) ソレノイド系の異常検知は,リレー駆動の論理を基に,電源回路からの微電流が,リレー接点がON/OFFしたときに,抵抗(R)とソレノイド・コイル間に発生する電圧の論理と比較して一致しなかった場合に検出する。

(4) ソレノイド系の異常検知において,リレー接点がONした後は,ソレノイド・コイルにインパルス電圧を出力し,インパルス電圧の立ち上がりを検知して,立ち上がりが発生しなくなった場合に検出を行う。


解説

異常検知

(1)リレー系の異常検知
@OFF時
 リレー・コイルと駆動回路間に立ち上がる電圧をコンピュータで検知し、駆動情報と比較して論理が一致しない場合に検出

AON時
 
リレー・コイルと駆動回路に発生していた電圧が立ち下がるため、コンピュータで立ち下がりを検知し駆動情報と論理の比較を行ない、一致しなかった場合に検出

(2)ソレノイド系の異常検知
 リレー駆動が停止されているときの論理とリレーが駆動されている論理をもとに、電源回路から抵抗Rとソレノイド・コイルを経由して流れる微弱電流が、リレー接点がONとOFFされたときに、抵抗とソレノイド・コイル間に発生する電圧の論理と比較して一致しなかった場合に検出する。

 リレー接点がONした後は、駆動回路がコンピュータからのチェック情報を受けてソレノイド・コイルにインパルス電圧を出力し、インパルス電圧の立ち上がりをコンピュータで検知して、立ち上がりが発生しなくなった場合に検出を行う。

2004年11月【No.23】

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