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一級自動車整備士2006年12月【No.32】

スピード・メータが作動しない

問題

 図に示す回路において,症状及び点検結果から考えられる不具合原因として,適切なものは次のうちどれか。

症状
・スピード・メータが作動しない。
・EPSシステムのダイアグノーシス・コードを点検したところ,車速信号の異常を示すコードを表示した。

点検結果
・走行時V1、,V2、V3の電圧がOV一定であった。
・コネクタAを外し,イグニション・スイッチON時のV4の電圧を点検したところ5Vであった。
・コネクタBを外し,イグニション・スイッチON時のV5の電圧を点検したところ12Vであった。
・コネクタCのみ外れた状態で走行時のV3の電圧を点検したところ0V一定であった。
・コネクタDのみ外れた状態で走行時のV3の電圧を点検したところ0V⇔5Vのパルス波形であった。


(1) a線の短絡(地絡)
(2) b線の短絡(地絡)
(3) スピード・メータの内部短絡(地絡)
(4) 車速センサの異常

解説

順序だてて考えて見ましょう。

@走行時V1、,V2、V3の電圧が0V一定であった。

V1、,V2、V3の三つの間で何らかの短絡が生じていることになります。

AコネクタAを外し,イグニション・スイッチON時のV4の電圧を点検したところ5Vであった。

EPS・ECUには問題はなく、このコネクタより左側に問題があることになります。

BコネクタBを外し,イグニション・スイッチON時のV5の電圧を点検したところ12Vであった。

スピード・メータには問題はなく、このコネクタより左側に問題があることになります。

CコネクタCのみ外れた状態で走行時のV3の電圧を点検したところ0V一定であった。

コネクタC側の右側は問題はなく、このコネクタの上と左側に問題があることになります。

DコネクタDのみ外れた状態で走行時のV3の電圧を点検したところ0V⇔5Vのパルス波形であった。

コネクタB-D間に問題があることを裏付けています。

回答の選択肢のなかでは、『b線の短絡(地絡)』がもっとも適切となります。


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