自動車整備士.com
エンジン回転数と車速の関係
【問題】
次の問において適切なものを選択しなさい。
次の諸元の自動車が、トランスミッションのギヤが第3速、エンジンの回転速度2200min-1で走行しているときの車速は(イ)何km/hである。ただし、円周率は3.14、機械損失及びタイヤのスリップはないものとし、車速[km/h]の計算結果は、小数点以下を切り捨たものである。
第3速の変速比 :1.3 ファイナル・ギヤの減速比 :4.0 駆動輪の有効半径 :0.3m |
Ads by Google
解説 エンジン回転数と車速の関係
駆動輪の有効半径をr[m]、総減速比をKT、第3速の変速比をK3、ファイナル・ギヤの減速比をKFとしよう。
エンジン回転速度は、単位が1分間当たりの回転スピードであり、車速は時速であるから、分速を時速にするため60を掛け、メートルmをキロ・メートル[km]にするため1000で割る、単位調整係数60/1000を準備するとよい。
すると、車速V[km/h]とエンジン回転速度N[min-1]の関係は、次の式で表される。
車速 | 駆動軸 回転速度 |
タイヤ円周 | 単位調整 係数 |
V[km/h]= | N[min-1 ]
KT |
× 2πr× | 60
1000 |
ただし KT=K3×KF(比であるため、単位なし)
上式を計算すると
47.8246という結果になりますから
電卓で計算した後、題意に従い小数点以下は切り捨てることに注意しなければならない。
計算結果が法定速度を逸脱するような値になったら、そのようなデータは常識的に考えられないため、途中計算のミスと考えてよい。
駆動軸回転速度を求める問題も考えられる。
その場合も上の式で計算される。
Contents
Ads by Google