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一級自動車整備士2003年11月【No.26】
 
車両安定制御装置

問題

 車両安定制御装置に関する説明として,不適切なものは次のうちどれか。
        
(1) 濡れたアスファルト路面や氷雪路などの滑りやすい路面で急ブレーキを掛けたとき,前輪がロックすれば操舵ができなくなり,また,後輪がロックすれぱスピンを起こし危険な状態になる。ABSは,このような状況でも車輪がロックし難くなるように制御する。

(2) トラクション・コントロールは,駆動輪のブレーキ制御及びフユーエル・カットなどによるエンジン出力制御によって,駆動輪のスリップを抑えるものである。

(3) ABS及びトラクション・コントロールは,主に制動時及び加速時の安定性を確保するものであり,VSCSは,ABS及びトラクション・コントロール機能に加え,車両旋回時の安定性制御も行う総合システムである。

(4) VSCSは,車速センサ,ヨー・レート・センサ,Gセンサと舵角センサ等を備え車両の旋回状態を把握しているため,指定以外のタイヤサイズの装着など4輪のタイヤ径が異なるような条件下でも,正常に作動する。


解説
VSCSが正常の作動しない条件があります。

@指定以外のタイヤサイズ、指定以外の空気圧、異なるメーカー、

異なる銘柄、異なるトレッド・パターンのタイヤを装着したとき。


A摩耗差が著しいタイヤを混ぜて装着した時。

Bタイヤ・チェーンを装着した時。

C応急用スペア・タイヤを使用した時。


いかなる条件でも稼動するシステムはあり得ませんね。

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