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一級自動車整備士2004年11月【No.14】

エンジンが不調

問題

 「エンジン警告灯は無点灯であるがエンジンが不調である」ときの自動車の点検方法に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。ただし,ダイアグノーシス・コードは正常コードを示している。
 

(1) エンジンが振れていたので,パワー・バランスを実施し,不具合気筒の判別を行い,不具合気筒についてインジェクタの作動音,スパーク・プラグの火花,圧縮圧力を点検した。

(2) インジェクタの作動音がないことから,イグニション・スイッチONでインジェクタのコネクタを外し,配線側で電源電圧を点検したところ,12Vであったのでインジェクタ単体の抵抗点検を行った。

(3) インジェクタの作動音がなく,インジェクタ単体が正常であったことから,イグニション・スイッチON時のエンジンECU側端子電圧を点検したところ,12VであったのでエンジンECUの点検を行った。

(4) エンジンECUのO2センサ信号の電圧点検を行ったところ,1V一定であったので,リーンの故障探求を行った。


解説

『エンジンECUのO2センサ信号の電圧点検を行ったところ,1V一定であったので,リーンの故障探求を行った。』

エンジンの振れはないが、調子が悪い場合

不具合発生時、エンジンECUのO2センサ信号の電圧点検を行う。
0V一定の場合はリーンの故障探求を、
1V一定の場合はリッチの故障探求を行う

リーンの要因
@燃圧不足、フューエル・ラインの詰まり
A水温センサの特性ずれ(冷間時の不具合のみ)
Bバキューム・センサ系統のホース、フィルタの詰まりぎみ、センサ応答不良
Cカーボン堆積による燃料吸着

リッチの要因
@水温センサの特性ずれ
Aバキューム・センサ系統のホース、フィルタ、センサの詰まり
Bバキューム・センサの特性ずれ
Cセンサ・アース接触不良

2006年03月【No.34】

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