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第4類危険物の品名ごとの性質 メチルエチルケトン
問題 第1石油類の非水溶性液体であるメチルエチルケトンは、次に掲げる性質を持っている。この説明として、次のうち誤っているものはどれか。
引火点 沸点 発火点 燃焼範囲 蒸気比重
−9℃ 79.5℃ 404℃ 1.7〜11.4vol% 2.5
(1) 蒸気比重は2.5であるから、発生した蒸気は低所に滞留しやすい。
(2) 引火点は−9℃であるから、常温でも火花を近づけると着火する。
(3) 燃焼範囲の下限値が1.7vol%であるから、かずかな蒸気でも引火する危険性がある。
(4) 沸点が79.5℃であるから、常温(20℃)では燃焼範囲の蒸気は発生しない。
(5) 発火点は、404℃であるから、一般に常温では発火しない。
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解説
 引火点が−9℃と低いので、常温での燃焼範囲の蒸気は発生します。沸点はこの場合、直接の関係はありません。

 メチルエチルケトンの性質。
 無色で特異臭があります。水にわずかに溶け、アルコール、ジエチルエーテルにはよく溶けます。引火しやすい。

 燃焼範囲
 燃焼の起きる可燃性蒸気の濃度の範囲を燃焼範囲(爆発範囲)と呼び、混合気体中の可燃性蒸気の占める割合(容積volume %)で表しています。

 蒸気(気体)比重
 物品ごとに蒸気の重さはほぼ一定であり、それを空気と比べた数値を「蒸気比重」と言います。空気と同じ重さの蒸気を比重1.0と定めていますので、1.0より数値が小さければ空気より軽い蒸気、1.0より数値が大きければ空気より重い蒸気ということです。
第4類危険物の主な物品
品名・性質 物品 指定数量リットル
特殊引火物 ジエチルエーテル
二硫化炭素
アセトアルデヒト(水溶性液体)
酸化プロピレン
50
第1石油類 非水溶性液体 ガソリン
ベンゼン
トルエン
メチルエチルケトン
200
水溶性液体 アセトン
ピリジン
400
アルコール類 メチルアルコール
エチルアルコール
n-プロピルアルコール
イソプロピルアルコール
400
第2石油類 非水溶性液体 灯油
軽油
キシレン
クロロベンゼン
1,000
水溶性液体 氷酢酸
アクリル酸
2,000
第3石油類 非水溶性液体 重油
スピンドル油
クレオソート油
アリニン
ニトロベンゼン
2,000
水溶性液体 グリセリン 4,000
第4石油類 ギヤー油
シリンダー油
タービン油
マシン油
6,000
動植物油類 椰子油
米ぬか油
ごま油
ニシン油
イワシ油
あまに油
10,000
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