自動車整備士.com

Home 解説目次 自動採点目次 サイト内検索

一級自動車整備士2003年11月【No.09】

電気・電子回路の測定技術・サーキット・テスタの活用

問題
 平均値整流実効値校正方式のデジタル式サーキット・テスタを用いて,交流電圧を測定した場合の記述として,不適切なものは次のうちどれか。

(1) 交流電圧平均値を測定し,それに一定の値を掛け合わせることによって,実効値を算出する。

(2) 測定信号の平均値を求め,正弦波(サイン・ウェーブ)のクレストファクタ=√2を乗じて実効値換算を行っているため,正弦波以外を測定した場合は大きな誤差が生じる。

(3) 規定の周波数以内の方形波(スクエア・ウェーブ)を測定した場合,真の実効値方式による測定より約1.11倍電圧を高く表示する。

(4) 規定の周波数以内の正弦波を測定した場合,真の実効値方式による測定値とほぼ同じ電圧値を表示する。


解説

定義を確認しておきましょう。

波形率=実効値/平均値

正弦波の場合、(V/√2)/(2V/π)≒1.11

クレスト・ファクタ=最大値/実効値

正弦波の場合、V/(V/√2)=1.414



(3)規定の周波数以内の方形波(スクエア・ウェーブ)を測定した場合,真の実効値方式による測定より約1.11倍電圧を高く表示する。

方形波が出てきて、これが不適切かなと間違いそうです。

平均値方式は、正弦波を前提に平均値を測定し波形率1.11を掛けて

実効値指示しているだけです。

何を計ろうと、たとえスクエア・ウェーブであろうと1.11倍するだけです。

真の実効値方式との比較対照の問題ですから、これは正解です。
前問にもどる 次問にすすむ 上にもどる  HOME

Amazon.co.jp Yahoo!ショッピング楽天ブックスInfoseek 自動車All About

Copyright(C) 2003-2006 自動車整備士.com. All rights reserved.