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一級自動車整備士2005年11月【No.28】 

ABS警告灯回路

問題
 
 図のようなABS警告灯回路に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。ただし,回路は正常なものとする。


(1) ABS警告灯消灯時,WALP線の電圧は0V付近である。

(2) WALP線を外した場合は,ABS警告灯は点灯する。

(3) ABS警告灯点灯時,WALP線には12Vの電圧は発生しない。

(4) ABS警告灯消灯時,WALP緑の電流は0mAである。


解説

IG1は、イグニション・スイッチ・キーが、スタート、ON、Acc位置で供給するものです。

IG2は、スタータ・モータ使用時一旦電源が切れて、イグニション・スイッチONの位置に戻ると再度供給されるものです。

ABS・ECUは、IG2を用い、コンビネーション・メータはIG1を用いています。

イグニション・スイッチONで、ABS・ECUは、初期診断後、WALPをLowに落とすため、

ABS・ECUのトランジスタをONにします。

すると、コンビネーション・メータのWALPはLowになり、コンデンサと抵抗による、

時定数で定まる放電により約2秒後に消灯します。

エンジンを始動すると、一旦ABS・ECUは電源OFFになりますから、

断線状態と同様です。

すると、コンビネーション・メータ内のコンデンサにIG1の電圧が充電され、

電圧が上昇し、ツェナに逆方向電圧かかり、ツェナはONし、トランジスタがON、

そして、コレクタ電流が流れ警告灯が点灯します。

イグニション・スイッチがスタートからONになれば、

ABS・ECUも電源ONとなり、前の説明の様にLALPをLowに落とし、

約2秒後に警告灯は消灯します。

ポイントは、消灯のためにLALPをLow(0V)に落とし、

コンデンサに充電させないために、IG1の電流を流しています。

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