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問題 ブレーキ液(brake fluid)
ブレーキ液に関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
解説 ブレーキ液
選択肢(1)ブレーキ液には、ピストン・カップなどのゴム類を変質させないために、鉱油系のものが用いられている。
が不適切です。
ブレーキフルードは成分で分類すると
①グリコール系
②シリコーン系
③鉱物油系
ですが、グリコール系が主流です。
ブレーキフルードの規格は一般的に、アメリカ連邦自動車安全基準(FMVSS)のNo.116で定められたDOT規格が使われています。
JIS規格では、JIS K 2233:2006で定められています。
規格 | ドライ沸点 | ウエット沸点 |
DOT3 | 205℃以上 | 140℃以上 |
DOT4 | 230℃以上 | 155℃以上 |
ドライ沸点……水分が入っていない状態での沸点
ウエット沸点…水分が入ったときの沸点
ウエット沸点というのは、だいたい半年くらい使ったときで、 水分を3~3.2%含んだ状態をいいます。
そのため、実際には、ドライ沸点よりも、ウエット沸点を重要視します。
劣化したブレーキフルードは沸点が低くなり、本来の力を発揮できないだけでなく、ヴェイパーロック現象を起こしやすくなります。
また、吸湿が進むことで、ブレーキシステム内に錆を生じさせたり、ブレーキホースを劣化させる原因にもなります。
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