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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2016年10月 問題01

コンロッド・ベアリングに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

コンロッド・ベアリングの張りは、ベアリングを組み付ける際、圧縮されるに連れてベアリングが内側に曲がり込むのを防止するためのものである。

アルミニウム合金メタルのうち、すずの含有率の高いものは低いものに比べてオイル・クリアランスを大きくしている。

トリメタル(三層メタル)は、銅に20~30%の鉛を加えた合金(ケルメット・メタル)を鋼製裏金に焼結し、その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたものである。

クラッシュ・ハイトが小さ過ぎると、ベアリングにたわみが生じて局部的に荷重が掛かるので、ベアリングの早期疲労や破損の原因となる。


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解説

エンジン編・エンジン本体からの出題です。

選択肢(4)が不適切です。


(1)コンロッド・ベアリングの張りは、ベアリングを組み付ける際、圧縮されるに連れてベアリングが内側に曲がり込むのを防止するためのものである。

これは、適切です。

さらに、張りは、ベアリング・ハウジングに対して密着を高めるために必要です。

コンロッド・ベアリングの3要素は、
①肉厚
②クラッシュ・ハイト
③張り
の三つです。


(2)アルミニウム合金メタルのうち、すずの含有率の高いものは低いものに比べてオイル・クリアランスを大きくしている。

この選択肢も適切です。

アルミニウム合金メタルは、すずの含有率の高いものは耐摩耗性に優れていますが、熱膨張率が大きいのでオイル・クリアランスを大きくしています。

(3)トリメタル(三層メタル)は、銅に20~30%の鉛を加えた合金(ケルメット・メタル)を鋼製裏金に焼結し、その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたものである。

この選択肢も適切です。

トリメタルは、ケルメット・メタルの機械的強度を生かし、その欠点である馴染み性、埋没性の悪さを鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金により補ったものです。


(4)クラッシュ・ハイトが小さ過ぎると、ベアリングにたわみが生じて局部的に荷重が掛かるので、ベアリングの早期疲労や破損の原因となる。

この選択肢が不適切です。

正しくは、以下の通りです。

クラッシュ・ハイトが大き過ぎると、ベアリングにたわみが生じて局部的に荷重が掛かるので、ベアリングの早期疲労や破損の原因となる。

2G 登録試験 2015年03月 問題01

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