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2G 登録試験 2016年10月 問題02

ピストン及びピストン・リングに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

アルミニウム合金ピストンのうち、ローエックス・ピストンよりシリコン含有量が多いものを高けい素アルミニウム合金ピストンと呼んでいる。

バレル・フェース型のコンプレッション・リングは、しゅう動面が円弧状になっており、初期なじみの際の異常摩耗が少ない。

ピストン頭部には、騒音の低減を図るため、バルブの逃げを設けている。

コンプレッション・リングは、フラッタ現象を防止するために、リング幅を狭くして面圧を増す傾向にある。







解説

エンジン編・エンジン本体からの出題です。

選択肢(3)が不適切です。


(1)アルミニウム合金ピストンのうち、ローエックス・ピストンよりシリコン含有量が多いものを高けい素アルミニウム合金ピストンと呼んでいる。

この選択肢は適切です。

アルミニウム合金は、シリコン(けい素)の含有量が多いものを高けい素アルミニウム合金ピストンと呼んでいます。


(2)バレル・フェース型のコンプレッション・リングは、しゅう動面が円弧状になっており、初期なじみの際の異常摩耗が少ない。

この選択肢も適切です。

バレル・フェース型のコンプレッション・リングは、形が丸っこくなっていますので、初期なじみの際の異常摩耗も少なく、スカッフ現象を防止します。


(3)ピストン頭部には、騒音の低減を図るため、バルブの逃げを設けている。

この選択肢は、不適切です。

正しくは以下の通りです。

圧縮圧力を高めるため、ピストン頭部にバルブの逃げを設けています。


(4)コンプレッション・リングは、フラッタ現象を防止するために、リング幅を狭くして面圧を増す傾向にある。

この選択肢は、適切です。

ピストン・リングがリング溝と密着せずバタバタと浮き上がる現象をフラッタ現象といいます。

コンプレッション・リングやシリンダ壁面が摩耗した場合に起きやすく、このときのフラッタ現象は、ピストン・リングの拡張力が小さいほど、ピストン・リング幅が厚いほどあるいは、ピストン速度が速いほど生じやすい。

2G 登録試験 2016年03月 問題03

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