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2G 登録試験 2016年10月 問題34
ガソリンのオクタン価に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(4)が適切です。
エンジン編・燃料及び潤滑剤からの出題です。
(4)ガソリン・エンジンの燃料のアンチノック性を示す数値である。
炭化水素のうち、アンチノック性が高いものにイソオクタンがあります。
イソオクタンは、2,2,4-トリメチルペンタン(2,2,4-Trimethylpentane)とも呼ばれます。
飽和炭化水素の一つ(C=8)で、汎用溶剤であり、オクタン価で有名です。
イソオクタンは、常温で常温では無色透明の液体ガソリンの成分です。
溶解性:エタノール及びジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水に溶けにくい。
分子式:CH3C(CH3)2CH2CH(CH3)
分子量 114.23
ガソリン・エンジンには、アンチノック性(ノッキングしにくい性質=自然着火しにくい性質)の高いガソリンが求められます。
一般に炭素数が等しい場合は、芳香族>枝分かれアルカン>ナフテン>アルケン>直鎖アルカン、の順にアンチノック性が高い。
イソオクタンは枝分かれアルカンで安定して燃える性質があり、ノッキングを起こしにくい。
ゆえに、アンチノック性を示す指標として「オクタン価」を導入し、イソオクタンをオクタン価100と定義されています。
逆に、直鎖ヘプタンは非常にアンチノック性が低いため、直鎖ヘプタンはオクタン価0と定義されている。
イソオクタンと直鎖ヘプタンの混合率をオクタン価としてアンチノック性の指標にしている。
例えばイソオクタン:直鎖ヘプタン=80:20の混合油はオクタン価80となります。
ガソリンに対して燃焼試験を行い、もしこの「イソオクタン:直鎖ヘプタン=80:20の混合油」と同じだけのアンチノック性が測定されれば、そのガソリンは「オクタン価80のガソリン」となります。
市販のレギュラーガソリンはオクタン価89以上で、ハイオクガソリン(=高オクタン価ガソリン)は96以上です。
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