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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2021年03月 問題16

ATの安全装置に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

インヒビタ・スイッチは、Pレンジ及びNレンジのみのシフト位置を検出するものである。

シフト・ロック機構は、ブレーキ・ペダルを踏み込んだ状態にしないと、セレクト・レバーをPレンジの位置からほかの位置に操作できないようにしたものである。

キー・インタロック機構は、セレクト・レバーをPレンジの位置にしないと、イグニション(キー)・スイッチがハンドル・ロック位置に戻らないようにしたものである。

R(リバース)位置警報装置は、セレクト・レバーがRレンジの位置にあるときに、音で運転者に知らせるものである。


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解説

選択肢(1)が不適切です。

(1)インヒビタ・スイッチは、Pレンジ及びNレンジのみのシフト位置を検出するものである。

正しくは以下の通りです。

インヒビタ・スイッチは、シフト位置を検出するものである。

Inhibitor Switch
【Inhibitor Switchの一例】

【inhibitor】抑制する人[物]、防止剤、阻害物質、阻害剤、抑制剤という意味のようです。

オートマチック・トランスミッションには、トランスミッションが「ニュートラル」または「パーキング」位置にある場合にのみエンジンを始動できる抑制スイッチ(Inhibitor Switch)が装備されています。

インヒビタ・スイッチは、海外ではニュートラル・セーフティ・スイッチ neutral safety switchと呼ばれていてトランスミッションがパーキングまたはニュートラルに設定されていない場合に車が始動するのを防ぐ(抑制する)安全装置です。

インヒビタ・スイッチにより、エンジン始動時に車が予期せず前進するのを防ぎます。

インヒビタ・スイッチは、Pレンジ及びNレンジのみのシフト位置を検出するものですが、本来の主目的は危険な始動を防止、防ぐ、禁止する inhibit するための装置なのです。

このスイッチは、危険をインヒビット 防止するために、結果的にシフト位置検出器になっているわけです。

日本語だとなんだただのシフト位置検出器かと本質的な機能まで知り得ることができませんが、inhibitorは、英語だと危険始動を防止するためだという検出部品の使用目的を全面的に表した部品名になっています。

具体的にはPレンジ及びNレンジ以外では、スタータ・モータへの通電遮断させ危険始動防止を機能させています。。

(2)シフト・ロック機構は、ブレーキ・ペダルを踏み込んだ状態にしないと、セレクト・レバーをPレンジの位置からほかの位置に操作できないようにしたものである。

この選択肢は適切です。

(3)キー・インタロック機構は、セレクト・レバーをPレンジの位置にしないと、イグニション(キー)・スイッチがハンドル・ロック位置に戻らないようにしたものである。

この選択肢も適切です。

(4)R(リバース)位置警報装置は、セレクト・レバーがRレンジの位置にあるときに、音で運転者に知らせるものである。

この選択肢も適切です。

2G 登録試験 2021年03月 問題16

2G 登録試験 2019年10月 問題17

オートマティック・トランスミッション

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