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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2021年10月 問題08
オルタネータのステータ・コイルの結線方法において、スター結線(Y結線)とデルタ結線(三角結線)を比較したときの記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
(1)スター結線の方がステータ・コイルの結線は複雑である。
選択肢(1)は、不適切です。
正しくは以下の通りです。
デルタ結線の方がステータ・コイルの結線は複雑である。
(2)スター結線には中性点がある。
選択肢(2)は適切です。
(3)スター結線の方が低速時の出力電流特性に優れている。
選択肢(3)は適切です。
二つの結線方法のエネルギーを考えた場合、電流×電圧=電力(W)ですから、どちらの結線方法でも最終的なワット数は同じです。
発電の方法は、スター結線は二つのコイルが接続された格好になっているので低速回転でも高電圧を発生するためバッテリに充電が容易になります。
しかし回転が早まりますと電圧が上昇しすぎてしまいます。
逆に高速回転では、デルタでは低電圧の高電流が得られます。
一般的にエンジン低速回転で運転する場合には、低回転でも高い電圧を発生するスター結線が採用されます。
デルタ結線とスター結線を切り替える技術もありますが、そこまでムキにならなくてもスター結線で十分効果があります。
(4)スター結線の方が最大出力電流の値が小さい。
選択肢(4)も適切です。
デルタ結線は、形が三角形ですから電流枝路としてはスター結線より流れ路が多く電流に関しては有利です。