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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2021年10月 問題26
ブレーキのフェード現象に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
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解説
(1)ブレーキ・パッド又はブレーキ、ライニングが過熱して、材質が一時的に変化し、摩擦係数が下がるため、次第にブレーキの効きが悪くなることをいう。
選択肢(1)は適切です。
誤解してはならないのは、ブレーキ・フェードは高性能のレースカーやトラックでのみ発生するわけではありません。
フェード現象は、高負荷または高速での繰り返しのブレーキングによる制動装置内の過度の熱によって引き起こされます。
ブレーキ力の一時的かつ突然の低下として現れます。
機械的または油圧の故障によって引き起こされるブレーキの故障とは異なり、システムは通常正常に機能しており問題が解決されると必ずしも同じレベルに戻るとは限りませんがブレーキ力は戻ります。
(2)配管内のエア抜きが不完全なためにブレーキの効きが悪くなることをいう。
選択肢(2)は不適切です。
これは、ブレーキ・フルードのエア抜きの話です。
(3)ブレーキ液が沸騰してブレーキの配管内及びホイール・シリンダなどに気泡が生じ、ブレーキの効きが悪くなることをいう。
選択肢(3)も不適切です。
これは、ベーパ・ロック現象のはなしです。
(4)ブレーキ液に含まれる水分の量が多くなり、ブレーキ液の沸点が低下することをいう。
選択肢(4)も不適切です。
これもまた、ベーパ・ロック現象のはなしです。