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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2021年03月 問題01
コンロッド・ベアリングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(3)が適切です。
(3)アルミニウム合金メタルで、すずの含有率の高いものは、低いものに比べて熱膨張率が大きいのでオイル・クリアランスを大きくしている。
すずの含有率の高いものは、低いものに比べて熱膨張率が大きいという欠点を持っています。
すずの含有のアルミニウム合金メタルは、耐食性、耐疲労性、熱伝導性に優れているので、さらに許容温度も高いためメタル幅がほかのものより薄くすることができるのです。
すずについてですが、すず(錫)は金属の中では比較的融点が低く(低融点232℃)、はんだや青銅などの合金の材料として用いられています。
展延性に優れており、鉄に比べて錆びにくいということもあり、鉄の表面にスズをメッキした「ブリキ」も主要な用途といえます。
また、すずの有機化合物は駆除剤に使われるなど、強い毒性を持ちますので注意が必要です。純粋なすずは毒性を持たない金属ですので心配ありません。
14族であるすずの単体は銀白色の金属光沢をもち、 展性・ 延性 に富む両性元素です。
【lead(レッドと発音) 鉛Pb、tin すずSn、copper 銅Cu】
(1)コンロッド・ベアリングに要求される性質のうち、ベアリングとクランク・ピンに金属接触が起きた場合に、ベアリングが焼き付きにくい性質を耐疲労性という。
この選択肢は、不適切です。
正しくは以下の通りです。
コンロッド・ベアリングに要求される性質のうち、ベアリングとクランク・ピンに金属接触が起きた場合に、ベアリングが焼き付きにくい性質を非焼き付き性という。
(2)アルミニウム合金メタルは、合金(ケルメット・メタル)を鋼製裏金に焼結し、その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたものである。
この選択肢も不適切です。
正しくは以下の通りです。
トリメタルは、合金(ケルメット・メタル)を鋼製裏金に焼結し、その上に鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金をめっきしたものである。
(4)トリメタル(三層メタル)には、アルミニウムに10~20%のすずを加えた合金を用いている。
この選択肢も不適切です。
正しくは以下の通りです。
トリメタル(三層メタル)には、銅に20~30%のすずを加えた合金を用いている。