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80Hzのこもり音
4気筒ガソリン・エンジン搭載の後輪駆動車を走行中、表の条件で、80Hzのこもり音が発生したときの不具合要因として、適切なものは次のうちどれか。
表
車速 | 70km/h |
エンジンの回転速度 | 2400min-1 |
電動ファンの回転数 | 1900min-1 |
トランスミッションの変速比 | 1.0(第4速) |
タイヤの有効半径 | 0.3m |
最終減速比 | 4.0 |
解説
選択肢(2)が適切です。
こもり音とは、”ボー”、”ウオーン”という感じで、どこからともなく聴こえてきて、耳に圧迫感があり、ボデー、シート及びフロア・パネルから振動を感じるものです。
きちんと計算すればいいのですが、時間短縮上、解答を推測しながら進めます。
トランスミッションの変速比=1.0(第4速)であるため計算が楽になっています。
エンジン回転数の周波数は、2400min-1/60秒=40Hz。
40が倍で80になる原因を推測します。
①プロペラ・シャフトのユニバーサル・ジョイントの位相ずれ
↓
2ジョイント・プロペラ・シャフトと仮定すれば、二次成分⇒○
②プロペラ・シャフトのジョイント角によるトルク変動
↓
1回転に2回発生(プロペラ・シャフト二次成分)⇒○
③プロペラ・シャフトのアンバランス
↓
1回転に1回発生(プロペラ・シャフト一次成分)⇒×
ここでは①答えとなります。
電動ファンの振動は、
1900/60秒≒30[Hz]
タイヤの振動は、
2400/(4.0×1.0)=600min-1
秒速に変換するため60で割ります。
600/60=10[Hz]
となります。
【プロペラシャフト角の測定例】
一級自動車整備士2002年12月【No.36】
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