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ここでのテーマは、次の二つです。
1.職業訓練指導員免許(自動車整備)そのものを得る(取得そのものが目的である人)
2.職業訓練指導員試験合格証書で二級ジーゼル実技試験(例)を免除を受ける(取得は手段である人)
職業訓練指導員合免許を取得する方法には、次の3種類があります。
①職業能力開発大学校を修了する
職業能力開発大学校は、職業訓練指導員の養成を行うため、国が設置し雇用・能力開発機構が運営する大学校です。
この大学校の所定の課程を修了した者には、申請により職業訓練指導員免許が与えられます。
②職業訓練指導員試験を受験する
各都道府県では、毎年度職業訓練指導員試験を実施しています。実施時期や職種は、各都道府県で異なりますので、詳しくは各都道府県庁の職業能力開発主管課までお問い合わせください。
③厚生労働大臣の指定する講習を受講する
免許職種に関する1級又は単一等級の技能検定合格者で、厚生労働大臣が指定する職業訓練指導員講習(48時間講習)の修了者)を実施しています。この講習を修了した者には、申請により職業訓練指導員免許が与えられます。
上の説明は一般的ですが、実は重要な取得方法があります。
二級自動車整備士をもっていれば職業訓練指導員試験受験資格がありますので、職業訓練指導員試験に合格すれば職業訓練指導員免許(自動車整備科)が得られます。
試験の区分は以下の通りになっていますが、実際には「指導方法」のみを受けるだけです。
職業訓練指導員試験の内容
試験はも、実技試験と学科試験から成りますが、受験者の有する二級資格によって、試験の一部免除(関連学科)を受けることができます。
1 実技試験(職種ごとの試験) |
←免除されます。 |
2 学科試験 |
(1) 指導方法(全ての職種に共通の試験) |
(2) 関連学科(職種ごとの試験)免除 |
指導員 |
受 験 資 格 |
自動車整備科 |
自動車整備士技能検定規則による1級4輪自動車整備士、1級2輪自動車整備士、2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、2級3輪自動車整備士又2級2輪自動車整備士の技能検定の合格証書を有する者 |
受験地
好きな都道府県で受験できます。
自分が住んでいる県だけが、受験会場ではありません。
当Web管理人は、自分の住んでいる隣の県での受験を選び、郵便で受験申込書を頂き、
受験申し込みにその県庁に行って手続きし(県収入証紙がそこしか入手できない)、
それから受験しました。
ホームページで都道府県の試験日程を調べ、自分の都合がよい日、都合の良い場所を選んでください。(あまりにも家から遠い県を選ぶと大変な思いをします。)
職業訓練指導員免許
職業訓練指導員免許申請書に必要事項をご記入のうえ、県収入証紙2,300円分(当時)を貼付し職業訓練指導員試験合格証書(写)を添え能力開発課又はお近くの県民局に申請しますと職業訓練指導員免許が得られます。
以上が職業訓練指導員免許(自動車整備科)を得る話です。
そして相手は県庁です。
職業訓練指導員試験合格証書で二級ジーゼルの実技試験免除
例えば、二級ガソリン自動車整備士を取得していれば、職業訓練指導員合格証書と、二級ジーゼル自動車整備士の学科試験(検定)の合格を得れば、二級ジーゼル自動車整備士の資格を取得できます。
すなわち、二級ジーゼルの実技試験を受けなくてもよいということになります。
この場合の申請場所は自動車整備振興会(国土交通省の窓口)です。
ここでのポイントは文部科学省の単位で得られたかもしれない職業訓練指導員免許ではなく、厚生労働省の職業訓練指導員合格証書、すなわち職業訓練指導員試験を受けたということを国土交通省は確認するんですね。
役所的にはちゃんとチェックが入っているんですね。(あきれるというかさすがというか)
さて、自動車整備振興会の1級自動車整備士講習に参加を考えている場合、二級ガソリンとジーゼルの両方を持っている方が一資格の場合に比べて受講時間が短くなります。
もし、ガソリン、ジーゼルのいづれかをお持ちであればこの職業訓練指導員の資格取得でもう一つの資格を取得されることをおすすめします。
当Webサイト管理人は、二級ガソリンしか持っていませんでしたので職業訓練指導員試験を受験しました。
実際に受験する科目は、「指導方法」のみです。
下記のテキストを熟読してのぞみました。
唯一のテキストです。
付録に演習問題が付いてきます。
11訂版 職業訓練における指導の理論と実際 |
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試験形式
5択問題
友人や当Webサイト管理人の経験では5択問題でした。
試験問題は回収されます。
微妙な問題がありますので公開すると厄介なことになり得ると思います。
落とすための試験ではありません。
一般常識を問うものと思われます。
出題のかたちは以下のようなものです。
~に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。
~に関する記述として、次のうち正しいものを1つ選びなさい。
例
訓練課題に関する記述として、次のうち適切でないものを1つ選びなさい。
指導の4段階に関する記述として、次のうち正しいものを1つ選びなさい。
”適切でないもの”、”正しいもの”と問いかけがバラバラです。
うっかり適切と不適切を誤認してしまいますとせっかくの試験が台無しになるので注意しなければなりません。
提供された試験情報
指導員試験 投稿者:CATWORK 様
投稿日:2010/02/06(Sat) 21:49 No.1409
先日行われた指導員試験(大分)の出題傾向ですが、知人の女性整備士が受験しました。ジーゼルの実技免除の為です。
問題の出題ですが、他県でも言われるように30問5択だったようです。
約2割が虫食い問題(文章の一部を空欄にし、その空欄が各問2~3個、適切な組み合わせをひとつ選ぶ)原理から関係法規まで満遍なく出題されていたそうです。
テキストに付属の練習問題集は完全把握が必要で、その問題集の設問の回答をテキストから探し、その回答近辺のページの要点を纏める・・・といった勉強方法を取ったそうです。
問題自体も難しい言い回しなどあり、読解力がかなり必要かと思われます。
各都道府県で問題は違う様ですが、参考になれば幸いです。
ちなみに、当日指導方法の受験者は7名。全員女性で、半数が当日学科試験が行われた和裁科の方だったようです。
例年指導方法受験をされる方は10名前後、48時間講習は多いと聞きましたので驚きました。 名前:ryan 様 投稿日: 2009/08/13(木) 08:33:18
初めまして。私は埼玉県で受験させていただきました。問題ですが、自動車整備の指導員でも出てくる問題は自動車とは関係なく職業訓練についての歴史や人に指導をするにはどのような方法をとるべきか等の問題でした。
教科書に薄い問題集が付属していたようなきがしますが、実際の問題はその問題集とも感じが違っていました。
都道府県により試験日が違い複数の都道府県で受験出来ると聞いたことがあります。問題も都道府県により違うと聞きましたが私は運良く一度目で受かりましたので真偽の程については分かりかねます。
教科書を読んで頂くのが一番確実だと思いますので頑張って下さい。
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