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学習方法

学習のタイプは、大まかに言って教科書を中心に学習する教科書学習型、過去問題を中心に学習する過去問題学習型の二つあると思います。



タイプ

対象

特徴

教科書学習型

はじめて自動車整備学を学ぶ方
じっくり学びたい方
体系的に学びたい方

長い学習時間を要する
技術体系が分かる

過去問題学習型

自動車整備学の基礎力がある方
下位の整備士資格をお持ちの方(二級受験であれば三級を持っている)
時間がない方

長い学習時間を要しない
合否は水もの。成否は分からない

あくまでも当Website管理人の考えです。

学習スタイルは、厳密には、個人の基礎力、集中力、執着力、意欲によって様々なものがあるのは当然のことです。

教科書学習型

ひとそれぞれ様々な学習方法があると思いますが、準備期間が十分にあり、体系的に学習する方法を述べます。


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テキストをノートにまとめる

テキストの内容をノートに整理しましょう。

四択問題になってからは、過去問題だけでは対処できない状況にあります。

体系的に分類し、項目に沿って整理します。

振興会テキストの分類記号は

章⇒1⇒1)⇒(1)⇒(イ)⇒(a)⇒① 

のかたちに分類されています。これがいわゆる体系です。

例えば二級ガソリンの第8章の電子制御装置は1)センサと2)アクチュエータの

駆動及びコントロール・ユニットによる制御に大別されます。

すなわち、電子制御はセンサ系とアクチュエータおよびコントロール・ユニット系に大きく二つに分けて考えるんだよと示しています。

さらに、

1)センサは

(1)吸入空気量計測、
(2)スロットル・バルブ開度及びアクセル踏み込み量検出、
(3)空燃比検出、
(4)エンジン回転速度及びピストン基準位置検出、
(5)温度検出さらに
(6)その他の信号検出

に分類されます。 

(1)吸入空気量計測は、

(イ)バキューム・センサと

(ロ)エア・フロー・メータ

に分けられます。

(イ)ではバキューム・センサの機能、構造、あるいは特徴と作動に

ついて述べられています。

物事を全体と部分に大別したとき、(イ)のバキューム・センサは部分項目の詳細です。

機能は、インレット・マニホールド圧力を電気信号でコントロール・ユニットに入力するためのものです。

 

作動は、シリコン・チップが真空室との圧力差で応力を受け、四つの抵抗値が変化します。

抵抗ブリッジは、抵抗値の微小変化に対して感度良く反応します。

その微小電圧を高感度アナログ・増幅器で増幅し、

次のA/D変換器に信号を送ります。

 

また、真空室圧力を基準にしていますから、相対計測ではなく絶対計測ですから、大気圧の影響を受けないという点が重要です。

 

このような形で、ノートをまとめるとよいでしょう。

 

類似過去問題を解答してみる、さらに類似問題を作ってみましょう。

過去問題を正確にスピーディーに解答できるように反復練習すること。

当サイトの管理者は、考え方が大切だと思い、

過去問題も勉強しましたが、テキストを熟読して試験に臨みました。


解答できないわけではありませんでしたが、時間不足になりました。

 

幸いその試験は一回で合格しましたが、

勉強方法に間違いがあったことに気づきました。

 

新問題の出題確率は低く、既出問題を正確に

早く解く訓練をすべきだったと感じました。


受験生の方で、勉強方法を迷っておられましたら、

「過去問題を

正確に

スピーディーに

解答できるように反復学習する


を主眼におき、勉強されることをお奨めいたします。


もちろん、勉強時間に余裕がある場合には、過去問題の勉強と同時に、

日整連のテキストを熟読することも大切なことだと思います。

テキストの熟読の必要性は、出題文が言葉尻を変えてくる問題に

対応するためでもある。

もちろん正確にテキストを理解しておけばいいが、

出題はテキストの言葉尻を変えてくる

「高い」「低い」、「大きい」「小さい」、

「前」「後ろ」、「上」「下」、

「以上」「以下」、「右」「左」、

「全部」「一部」、「常に」「一時的に」、

「なった後」「なる前に」、etc、

文章一部を変えて出題されていることが多い。

テキストを熟読するとともに、注意深さが必要である。

常に一字一句に注意しながら学習しなければなりません。


過去問題を解いていて、

”この問題は教科書のあのページあたりに説明が書いてあったぞ

”と言えるようになったら合格圏のシグナルが点灯です。

教科書も過去問題も十分に頭に入ったという証拠です。

過去5年分の問題をパーフェクトにしよう


過去問題集学習型

 

会社が忙しくて勉強時間がないときの背水の陣である。


過去5年分の問題を否応なしに理解し覚えよう。

時間が限られているときは、あちこちの参考書を抱えず、

一冊の問題集を徹底的に学習しよう。

2級自動車整備士を受験される方は、

時間の余裕があれば3級自動車整備士の過去問題も

学習されることをお薦めいたします。


大まかに申し上げますと、

2級自動車整備士の出題問題の1/4から1/3は、

3級自動車整備の出題問題が含まれています

 

特に2級ガソリン自動車整備士の問題は、

3級ガソリン自動車整備士の分野から出題される傾向が近年の特徴です。

 

具体的には、2級ガソリン自動車整備士を受験される方は、3級ガソリン自動車整備士と3級シャシ自動車整備士の過去問題も学習されるとよいでしょう。


計画的に2級自動車整備士問題を学習される場合は、

ぜひ3級整備士の過去問題も学習されるとよいでしょう。


また、3級自動車整備士の問題を学習されることは、復習にもなります。


意外に忘れていた学習項目を思い出されるかもしれません。


当Webサイトでは、3級自動車整備士の過去問題も用意いたしました。


ぜひ、ご活用ください。


過去問題集を解いていて、

”この問題は何年何月何番のだ”

と言えるようになれば合格圏のシグナルが点灯です。

十分に過去問題が頭に入っている証拠です。

理想的には、教科書をしっかり理解し、

過去問題も100%解答できるようになることはいうまでもありません。

♪ 試験が近くなったら

受験の一般論ですが、試験が近づいたら雑誌や新聞を一切読まないこと。


雑誌や新聞を見ることは、忘れ易さを高めてしまい、結果的に悪影響になるといわれています。

したがって、せっかく覚えた整備の知識も忘れっぽくなってしまうかもしれません。

ただでさせ、工学一般から法令まで広い試験範囲ですから、

勉強に集中できる環境で記憶力を高めて行かなければなりません。


記憶に関してつぎの有名なものがあります。


♪エビングハウスの忘却曲線(Forgetting Curve)


エビングハウスの忘却曲線は、1885年にHermann Ebbinghausが発表しました。


このレポートの結論は、「人間の記憶は指数関数的に減少する」というものでした。


記憶というものをRで表すと、次のような時間tに関する指数関数になります。

R=e-t/S


R:記憶、t:時間、S:記憶強度


この式(関数)を描くと次のようになります。グラフは縦軸が記憶、横軸が時間tです。



エビングハウスの忘却曲線

余談ですが、インジェクタ・コイルがオフになったときに発生する逆起電力が、急激に減少する現象と同じカーブを描きますから、式としては同じ形のものです。

人間の記憶は

20分で半分

1日で1/3

6日で1/4

しか残らないという報告(Wikipedia: forgetting curve)があります。

聴覚など他の人間の感覚と同じく、記憶も指数関数に従うようです。


記憶を定着させるには復習が重要性を持つことになります。

また記憶は指数関数に従うので、人間の実感に沿った年表を作成する場合は、

目盛りを対数軸で表すと上記曲線は直線で表すことができます。

結論としてせっかく覚えた知識が忘れ去られる前に復習をしなさいという

「反復学習」の重要性を説いています。

さらに、人間の短期記憶に7つくらいの(5~9)の項目しか

覚えられないといわれています。


項目は少なければ少ないほど良く、

互いに関連づけられた項目は忘れにくいとされています。 (1956年にGeorge A. Millerが発表:The Magical Number 7±2)。

したがって、短時間では一度に多くの科目を勉強することは避け、

テーマをしぼり集中的に学習し、さらに関連付けて勉強することが望ましいといえます。

集中力を高める方法

学習には集中力を高めることが重要です。

ポイントは

黄色を見る

マーチを聴く

日本茶を飲む

のようです。(昔どっかのTVで放送していました)

最後に三点ですが、まず最初に「教科書に忠実に学ぶ」ことを心掛けましょう。


車は厳密には、自動車製造会社の技術は、

トヨタ、日産、ホンダetc各社ごとに異なります。

それを日整連が統一的体系的にまとめたものがテキストです。


細かいところをつくと受かる試験も合格できなくなってしまいます。

テキストを自動車整備のバイブル(聖書)だと思って、素直に理解し憶えましょう。

もう一点。

例えば、軸重計算で「機械力学的に力のモーメントがなんちゃれで、○○だから‥‥」と

なにやら難しいことを言う割には、答えが合わない人がいます。


やれ「シリンダ内の燃焼は燃焼理論的には、○○の法則により○○なので、‥‥」と

簡単な問題を複雑にして、答えが合わない人がいたりします。

論理的な思考は重要ですが、自動車整備士試験ですので

Simple is best.

TPO ;Time, Place, Occasion (時間、場所、場合)

をわきまえることだと思います。


複雑なはなしを簡単化することは、賢い能力だと思いますが、

簡単なはなしを複雑にするのは考えものだと思います。


最終目的は、自動車整備士試験に合格することですから限られた時間で

能率的・効率的に解答する方法を取得しておくことが最優先のように思えます。


車でも構造をシンプル(単純化)にすることは、

トラブルを起こしにくくするというメリットをもたらします。

さらに言うならば、物事をシンプルにすれば故障個所が

特定しやすいということになります。


単純化という概念は極めて重要です。


勉強に限らず「無理・無駄・ムラ」のない動きが、要領よく物事をさばけるような気がします。



最後に、どうしても勉強が苦手という方にですが、過去問題を何百回、何千回と解いてください。

トイレの中でもどこでもです。

夢の中で問題を解いているようですと合格圏内のシグナルが点灯です。

最後には合格したいという熱意で決まります。

当Webサイトは、受験者の皆様が必ずや、合格されることを祈念しております。

頑張って学習されることを願っております。


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