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イグナイタ(故障診断)

「エンジンがかからない。」という不具合のある自動車を点検したとき、ダイアグノーシス・コードで「イグナイタ系統」を異常系統として表示した。このため、不具合を再現させて点検を行ったところ、次のような状態であった。

・点火確認信号…出力なし
・信号線の断線・絶縁点検(ボデーとの短絡点検)…正常
・イグナイタ及びイグニション・コイルの電源電圧…正常

 このときイグニション・スイッチをONにして点検を行った後の判断に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

コネクタAの端子とボデー間の電圧V4(以下「電圧V4」という。)が5Vの場合、イグナイタ及びイグニション・コイルの不良。

電圧V4が5Vの場合、エンジンECUの不良。

電圧V4が0Vで、コネクタBを外すと5Vに変化した場合、エンジンECUの不良。

電圧V4が0Vで、コネクタBを外しても0Vのままの場合、イグナイタ及びイグニション・コイルの不良。




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解説

回路構成が少し複雑です。

大きく二つに分けると、エンジンECUとイグナイタ及イグニション・コイルから構成されます。

この回路を分かりにくくしているのがエンジンECUのマイコンの二つの出力です。

簡単に言えば、二つのプラスの出力があると考えればよいわけです。

点火指示信号は、マイコン側のトランジスタのベースに信号を送りトランジスタがON状態になり、5V安定化電源回路から電流が流れコネクタBを通りイグナイタ及びイグニション・コイルの駆動回路の駆動回路に加わります。

駆動回路がTr1のベースに電流を流し一次コイルが駆動されます。

Tr1がON状態でエミッタ電流がアースに落ちますが、点火確認信号発生回路は電流検出用抵抗に電圧を検知しましたら、Tr2のベースに信号を出しTr2をONにします。

通常はTr2はOFFですから、点火確認信号はHiで、点火指示信号がHiになると点火確認信号はLowになります。

余談ですが駆動回路と点火確認信号発生回路は分離しています。

ちゃんと一次コイルに流れているかを確認するためです。

さて、問題の条件を整理しましょう。

点火確認信号をエンジンECUが確認できないと「イグナイタ系統」の異常が示されているという前提です。

信号線や電源には問題ないというものです。

イグニション・スイッチをONで点火指示信号は題意の図からちゃんと入力されているものとします。

(1)コネクタAの端子とボデー間の電圧V4(以下「電圧V4」という。)が5Vの場合、イグナイタ及びイグニション・コイルの不良。


上で説明した通り点火指示信号がHiで、点火確認信号がLowにならなければならないのに、V4がHi(5V)であることは、イグナイタ及びイグニション・コイルの不良が考えらえます。

したがって、この選択肢は、適切です。

(2)電圧V4が5Vの場合、エンジンECUの不良。

これは、(1)の理由により不適切です。

(3)電圧V4が0Vで、コネクタBを外すと5Vに変化した場合、エンジンECUの不良。

これは不適切です。

正しくは以下の通りです。

電圧V4が0Vで、コネクタBを外すと5Vに変化した場合、イグナイタ及びイグニション・コイルの不良。

(4)電圧V4が0Vで、コネクタBを外しても0Vのままの場合、イグナイタ及びイグニション・コイルの不良。

この選択肢も不適切です。

正しくは以下の通りです。

電圧V4が0Vで、コネクタBを外しても0Vのままの場合、エンジンECUの不良。

教科書でのまとめ

(1)点火指示信号、点火確認信号の両方に出力が無い
信号線に問題なければ、エンジンECUの不良。

(2)点火指示信号だけ出力が無い

1. 端子④の電圧が5Vの場合、イグナイタ及びイグニション・コイルの不良

2. 端子の電圧が0Vから5Vに変化した場合、イグナイタ及びイグニション・コイルの不良

3. 端子の電圧が0Vのままの状態では、エンジンECUの不良

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一級自動車整備士2003年11月【No.34】




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