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アイドリングが不安定になることがある(故障診断)

「アイドリングが不安定になることがある」という不具合について点検したところ、表の結果が得られた。推定原因に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。なお,ダイアグノーシス・コードは異常を示していない。

点検項目 点検結果
水温センサ信号電圧 0.57V(暖機後)
エアコン信号 ON、OFF時のエンジンECU端子電圧は正常
スロットル・ポジション・センサ 0.5V(アクセル・ペダル全閉時の信号端子電圧)
ISCV(アイドル・スピード・コントロール・バルブ)の波形 デューティ比64%(暖機後無負荷運転時)

クランク角センサの信号線断線

ISCVの空気通路の汚れ

ノックセンサの故障

水温センサの故障




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解説

この種の問題は、標準値を示すグラフから読み取ったデータと現状のデータの相違点を見抜く診断力を試す問題です。

図1の水温センサの温度電圧特性から、水温センサ信号電圧が0.57Vですから、

水温は80℃前後です。

水温センサの故障ではありません。

スロットル・ポジション・センサが0.5Vですから、

スロットル・ポジション・センサの角度電圧特性から、

全閉0.5Vですから、問題はありません。

ISCVのデューティ比が64%に対して、ISCVの特性では、

デューティ比64.3%時は、水温40℃です。

このデューティ比の異常に気が付くことがこの問題のポイントです。

センサ コンピュータ アクチュエータ
エンジンECU
水温センサ ISCV
80℃前後 40℃

図1 ISCV回転速度制御のブロック図

エンジンECUは、水温センサの情報でアクチュエータであるISCVに指令を出します。

しかし、水温が低いと判断しISCVを開かせています。

クランク角センサの信号線断線は題意より想定できません。

センサ コンピュータ アクチュエータ
クランク角センサ エンジンECU
水温センサ ISCV
80℃前後 40℃

図2 ISCV回転速度制御のブロック図

何らかの原因で、クランク角センサの情報により事実、エンジンの回転速度が上がっていなければ、エンジンECUはISCVを開かざるを得ません。

考えられるのは、『ISCVの空気通路の汚れ』が浮かんできます。

エンジンの回転速度が規定回転速度以下になると、ストールを防止するため、エンジンECUがISCVを開きますので、ISCVの空気通路の汚れによりアイドリングが不安定になったと推定されます。

したがって、選択肢の中においては(2)が適切ということになります。

アイドル時、アイドル回転速度が目標アイドル回転速度より高まる症状としては、

・スロットル・バルブ全閉位置調整不良

・ISCVが固着している

・エア・フィルタが汚れている

なども考えられます。

(1)クランク角センサの信号線断線では、一般的には始動できないと思われます。

(3)ノックセンサの故障ですと、自己診断機能においては検出されるかと思います。

用語と問題解説へもどる

一級自動車整備士2006年03月【No.35】




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