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ラック・ピニオン型電子制御式パワー・ステアリング(反力制御式)
ラック・ピニオン型電子制御式パワー・ステアリング(反力制御式)の出力油圧と操舵力の関係を示す図として,適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(3)が適切です。
この問題は、反力制御の油圧回路の細かく作動を 知らなくても考え方さえ知っていれば解ける問題です。
手応え感覚をえるため、パワステでは、トーション・バーのねじれを
反力として利用しおり、路面抵抗が大きい場合は、
トーション・バーも大きくねじれて大きな反力になり、
路面抵抗が小さい場合は、ねじれ角度も小さく、小さな反力となります。
反力制御では、車速が増加時、通常の操作範囲で操舵すると、
オイル・ポンプの油圧は操舵角に応じて上昇するとともに、
その油圧によりインプット・シャフトを押し付けます。
ゆえに、操舵力に比例した出力油圧が得られ、
中高速走行時に適度な重さの操舵力が得られます。
低速時は、一般のパワー・ステアリングと同様に操舵力はトーション・バーのねじれ特性によってきまります。
据え切り時、低速時は、操舵力に応じてオイル・ポンプの吐出圧力は上昇しますが、インプット・シャフトを押し付ける力を小さくして 軽快にハンドル操作が可能となります。
上の図の特徴は、据え切り時、ハンドルが軽すぎて回し過ぎを 制御するためインプット・シャフトを押さえるため 出力油圧が高速時より高いと覚えておきます。
油圧の力をパワー・シリンダの話と混同しないように注意しましょう。
ここでいう出力油圧は、インプット・シャフトを押し付けるための油圧です。
類題
反力制御式を用いたラック・ピニオン型電子制御式パワー・ステアリングに関する記述として,不適切なものは次のうちどれか。
(1)油圧制御部は,オイル・ポンプ内に組み込まれている。
(2)操舵力は,トーション・バーのねじれ特性によって決まる。
(3)ソレノイドにコントロール・ユニットから車速に応じた電流が送られると,ソレノイド・プランジャには,車速に応じた推力が発生する。
(4)操舵力(トーション・バーのねじれ角度)に対する油圧特性を車速に応じて変化させている。
選択肢(1)が不適切です。
油圧制御部は,反力プランジャに組み込まれています。
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