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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2・3級自動車整備士・試験問題
ロッカーアームの力
図に示すバルブ機構において,バルブを全開にしたときに、バルブ・スプリングのばね力(荷重)が 350N(F2)とすると、そのときのカムの頂点に掛かる力(F1)として、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(2)が適切です。
2級に3級の問題が出題されて、受験者は一瞬ハットしたかもしれませんね。
落ち着いて解けば問題なかったでしょう。
直感的に考えても、支点より右側のアームは左より長いので、てこの原理で、350N(F2)よりカムの頂点に掛かる力(F1)の方が大きいと予測できます。
だから(1) 250Nは、間違いと分かります。
のこり三つの解答から選択するためには、計算するしかありませんね。
カムがロッカーアームを持ち上げるので、力が働く点を力点とする。
バルブを押す力が働く点を作用点とする。
てこの原理は次の式で表されます。
\[ \require{cancel} \begin{align*} \underbrace{F_1}_{力} \times \underbrace{L_1}_{長さ} = \underbrace{F_2}_{力} \times \underbrace{L_2}_{長さ} \end{align*} \]
求めたいものは F1ですから、
\[ \require{cancel} \begin{align*} F_1 =& \frac{L_2}{L_1} \times F_2 \\ \\ =& \frac{35}{25} \times 350 \\ \\ =& 30\times 14 \\ \\ =& 490N \end{align*} \]
図のようなバルブ開閉機構について,バルブ・クリアランスを0.2mmとすると,バルブ全開時のバルブ・リフト量として,適切なものは次のうちどれか。
(1)3.8mm
(2)4.0mm
(3)8.8mm
(4)9.0mm
力の関係の問題ではありません。
カム機構は上の問題と似ていますが、バルブ・リフト量を求める問題です。
てこの原理と混同しないようにして下さい。
三角比で解きます。
54 | x | ||
|
= |
|
一定 |
36 | 6 | ||
54 | |||
x | = |
|
×6 |
36 | |||
= | 9 |
9-0.2 = 8.8mm
バルブ・クリアランスを0.2mmですから、バルブ全開時のバルブ・リフト量としては、$9-0.2 = 8.8mm$となります。
【ローカーアーム群のイメージ画像】