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電動式パワー・ステアリング
図に示す回路において,EPS等に採用されている PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)で回転速度と方向、トルクを制御するリニア駆動アクチュエータのモータに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(3)が不適切です。
(3)モータの停止を速やかに行うために印加している電圧をOFFしたとき、モータの両端子をオープンにし、モータ回転時に発生した慣性力による空転を抑えることができる。
正しくは以下の通りです。
「モータの停止を速やかに行うために印加している電圧をOFFしたとき、モータの両端を短絡させ、モータ回転時に発生した慣性力で空転することを防止したり、外力によってモータが空転することも抑える制御ができる。」
Hブリッジ回路について簡単に説明しておきましょう。
MOSFET回路の基本形です。 | |
CW PWMパルスON Q1、Q4がON Q2、Q3がOFF |
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CW PWMパルスOFF Q1、Q2、Q3がOFF Q4がON Q3のフィードバックダイオード=ON |
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CCW PWMパルスON Q1、Q4がOFF Q2、Q3がON |
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CCW PWMパルスOFF Q1、Q2、Q4がOFF Q3がON Q4のフィードバックダイオード=ON |
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CCW PWMパルスOFF Q1、Q2、Q3、Q4すべてがOFF アーマチュア電流は、Q2のフィードバック電流を流れ、バッテリに入り、さらにQ3のフィードバック・ダイオードを流れる。発電エネルギをバッテリに返す回生が行われる。 |
いわゆる発電ブレーキとは、モータを用いて、これを抵抗器にして制動エネルギを熱エネルギに変換するブレーキです。
また、回生ブレーキの欠点は、モータの発電電圧よりバッテリ側の電圧が高いときは、電気を返せなくなる(回生失効)ことがあります。
一級自動車整備士2004年03月【No.21】
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