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一体真空式制動倍力装置

3級シャシ自動車整備士・試験問題

一体型真空式制動倍力装置に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

一体型真空式制動倍力装置の機能を簡易的に知る点検として気密点検、作用点検、負荷点検がある。

一体型真空式倍力装置では、エア・バルブに漏れがあるとブレーキを作用させていないときにもパワー・シリンダにエアが吸い込まれる。

一体型真空式倍力装置において、アイドリング時にブレーキを作用させないとき、倍力装置のエア・クリーナからエアが吸い込まれるのは、バキューム・バルブの密着不良が考えれれる。

一体型真空式倍力装置では、バキューム・バルブに漏れがあるとブレーキの効きが悪くなる。


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解説

(3)一体型真空式倍力装置において、アイドリング時にブレーキを作用させないとき、倍力装置のエア・クリーナからエアが吸い込まれるのは、バキューム・バルブの密着不良が考えれれる。

選択肢(3)が不適切です。

正しくは、以下の通りです。

(3)一体型真空倍力装置において、アイドリング時にブレーキを作用させないとき、倍力装置のエア・クリーナからエアが吸い込まれるのは、エア・バルブの密着不良が考えれれる。

日整連テキスト 3級シャシの図では、エア・クリーナが省略されています。

エア・クリーナ(air cleaner)=エア・フィルタ(air filter)

(1)一体型真空式制動倍力装置の機能を簡易的に知る点検として気密点検、作用点検、負荷点検がある。

選択肢(1)は適切です。

簡易点検

①気密点検

エンジン停止状態で、通常の踏力でブレーキ・ペダルを踏み込んだとき、1回目はストロークが大きく、2回目、3回目になるにしたがい、ブレーキ・ペダルの床板とのすき間が大きく(ブレーキ・ペダルが上がってゆく)なることを確認します。

 

これは、倍力装置内に蓄えられた負圧がペダルを踏むたびになくなるからです。

②作用点検

エンジン停止状態で、ブレーキ・ペダルを数回踏み込み、踏み込んだ状態でエンジンを始動させます。このとき、ブレーキ・ペダルが少し下がることを確認します。

エンジンを停止したままで数回ブレーキ・ペダルを踏むことにより、倍力装置内の負圧がなくなり大気が導入されます。

つぎに、エンジンを始動することにより負圧が発生し、倍力作用が働きます。したがってペダルをわずかに進むことになります。

③負荷気密点検

 

エンジン回転状態で、ブレーキ・ペダルを踏み込み、この状態でエンジンを停止させます。

その後、約30秒間ブレーキ・ペダルの高さが変化しないことを確認します。

これはパワー・ピストン左室(奥側)の負圧が保持されるためです。

(2)一体型真空式倍力装置では、エア・バルブに漏れがあるとブレーキを作用させていないときにもパワー・シリンダにエアが吸い込まれる。

選択肢(2)も適切です。

エア・バルブの故障時の症状です。

(4)一体型真空式倍力装置では、バキューム・バルブに漏れがあるとブレーキの効きが悪くなる。

選択肢(4)も適切です。

漏れがあるとブレーキが効かなくなります。

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