Menu

自動車整備士.com

サイト内検索 help
複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。

Advertisement

列型インジェクション・ポンプ(in-line type fuel injection pump)

図に示す列型インジェクション・ポンプに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

カムシャフトは、4サイクル・エンジンの場合、クランクシャフトの(イ)の回転速度でエンジン側より駆動される。

 カムシャフトの回転によりプランジャが上昇し、これがプランジャ・バレルのフューエル・ポートをふさぐと燃料の加圧が始まりデリバリ・バルブが開く。このため燃料はインジェクション・ノズルに圧送され、シリンダ内へ噴射される。この燃料の噴射は、プランジャのリード(切り欠き)がフューエル・ポートに達するまで続く。

 燃料の噴射量の増減は、コントロール・レバー又は(ロ)によってコントロール・ロッドを動かし、 コントロール・スリーブを介してプランジャを右又は左に回転させ、その(ハ)を変えることによって行う。図においては、コントロール・ロッドを矢印の方向に動かすと、燃料噴射量が(ニ)する。

列型インジェクション・ポンプ

(イ) (ロ) (ハ) (ニ)
1/2倍 タイマ 吸い戻しストローク 増加
1/2倍 ガバナ 有効ストローク 減少
1/4倍 タイマ 吸い戻しストローク 減少
1/4倍 ガバナ 有効ストローク 増加







解説

選択肢(2)が適切です。

カムシャフトは、4サイクル・エンジンの場合、クランクシャフトの(イ:1/2倍)の回転速度でエンジン側より駆動される。

カムシャフトの回転によりプランジャが上昇し、これがプランジャ・バレルのフューエル・ポートをふさぐと燃料の加圧が始まりデリバリ・バルブが開く。

このため燃料はインジェクション・ノズルに圧送され、シリンダ内へ噴射される。この燃料の噴射は、プランジャのリード(切り欠き)がフューエル・ポートに達するまで続く。

 燃料の噴射量の増減は、コントロール・レバー又は(ロ:ガバナ)によってコントロール・ロッドを動かし、 コントロール・スリーブを介してプランジャを右又は左に回転させ、その(ハ:有効ストローク)を変えることによって行う。図においては、コントロール・ロッドを矢印の方向に動かすと、燃料噴射量が(ニ:減少)する。

インジェクション・ポンプ

燃料を高圧にして、インジェクション・ノズルに圧送する働きをします。

カムシャフトの回転速度

エンジンからドライブ・シャフト又はギヤにより駆動され、回転速度はエンジン回転速度の2分の1となっています。

プランジャ

題意のものは左巻きリードで、このタイプは左回転させたとき、噴射量は増加します。

ガバナ

エンジンの負荷にわずかな変動が生じたとき、エンジンの回転が大きく変化するのを防止します。また、エンジンが最高回転速度を超えないように、調速作用により負荷に応じて燃料噴射量を自動的に制御します。

コントロール・ロッド

ガバナのコントロール・ロッド又はガバナにより移動します。
コントロール・スリーブに動きを伝えます。

コントロール・スリーブ

コントロール・ロッドが直線方向に動くことにより、回転運動します。
プランジャのドライビング・フェースがはめ込まれる切り欠きがあります。

デリバリ・バルブ

燃料が逆流するのを防ぐと共に、パイプ内の残圧を保持する働きをします。また、吸い戻しストロークを設けて燃料の切れを良くしています。

プランジャ・バレル

燃料の吸入・排出口があり、シリンダの役目をします。

有効ストローク

プランジャの下死点から上死点までの上昇行程のうち、プランジャが燃料を圧送している期間をプランジャの有効ストロークと呼びます。
有効ストロークは、プランジャの噴射始めから噴射終わりまでの期間に移動する距離で表します。



インジェクション・ノズル

メカニカル・ガバナ

用語と問題解説一覧


Advertisement










Today  Yesterday Total