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複数条件の場合はキーワードの間にスペースを入れてください。2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2024年03月 問題01
エンジンの性能に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
解説
(1)体積効率と充填効率は、平地や高山など気圧の低い場所でも差はほとんどない。
選択肢(1)は、不適切です。
正しくは、以下の通りです。
体積効率と充填効率は、平地ではほとんど同じであるが、高山など気圧の低い場所では差を生じる。
(2)ポンプ損失(ポンピング・ロス)は、ピストン、ピストン・リング、各ベアリングなどの摩擦損失と、ウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなど補機駆動の損失からなっている。
選択肢(2)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
機械損失は、ピストン、ピストン・リング、各ベアリングなどの摩擦損失と、ウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなどの補機駆動の損失からなっています。
ポンプ損失とは、燃焼ガスの排出および混合気を吸入するための動力損失をいいます。
ガソリンエン・ジンでは必要に応じて空気量をスロットル・バルブの開度で調整します。
吸気行程では吸気時の絞り損失、排気行程ではシリンダの中で燃焼したガスの排気時の押出損失、この二つの損失の和がポンプ損失となります。
(3)機械損失は、潤滑油の粘度やエンジン回転速度による影響は大きいが、冷却水の温度による影響は受けない。
選択肢(3)も不適切です。
正しくは、以下の通りです。
機械損失は、冷却水の温度、潤滑油の粘度のほかにエンジン回転速度の影響が大きい。
(4)熱損失は、燃焼室壁を通して冷却水へ失われる冷却損失、排気ガスにもち去られる排気損失、ふく射熱として周面に放散されるふく射損失からなっている。
選択肢(4)が適切です。
熱損失は、燃焼ガスの熱量が冷却水や冷却空気などによって失われることをいいます。
エンジンの諸損失(熱・機械・ガス)
①熱損失
②機械損失
③ポンプ損失(ポンピング・ロス)