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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2017年10月 問題01

エンジンの諸損失に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

ポンプ損失(ポンピング・ロス)とは、燃焼ガスの排出及び混合気を吸入するための動力損失をいう。

熱損失は、ピストンやピストン・リングなどの摩擦損失とウォータ・ポンプ、オイル・ポンプなどの補機駆動の損失からなっている。

機械損失は、潤滑油の粘度やエンジン回転速度による影響が大きく、冷却水の温度による影響は受けない。

ふく射損失は、燃焼室壁を通して冷却水へ失われる冷却損失と排気ガスにもち去られる排気損失からなっている。


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解説

選択肢(1)が適切です。

(1)ポンプ損失(ポンピング・ロス)とは、燃焼ガスの排出及び混合気を吸入するための動力損失をいう。

この選択肢が適切です。

(2)熱損失は、ピストンやピストン・リングなどの摩擦損失とウォータ・ポンプ、オイル・ポンプなどの補機駆動の損失からなっている。

この選択肢は不適切です。

これは、機械損失の説明です。

(3)機械損失は、潤滑油の粘度やエンジン回転速度による影響が大きく、冷却水の温度による影響は受けない。

この選択肢は不適切です。

正しくは、以下の通りです。

機械損失は、潤滑油の粘度、エンジン回転速度のほか冷却水の温度によるに影響が大きい。

(4)ふく射損失は、燃焼室壁を通して冷却水へ失われる冷却損失と排気ガスにもち去られる排気損失からなっている。

この選択肢は不適切です。

これは熱損失の説明です。

まとめ

熱損失
燃焼ガスの熱量が冷却水や冷却空気などによって失われる損失
冷却損失
燃焼室壁を通して冷却水へ失われる損失
排気損失
排気ガスに持ち去られる損失
ふく射損失
ふく射熱として周囲に放散される損失
機械損失
冷却水の温度、潤滑油の粘度のほか回転速度の影響が大きい
摩擦損失
ピストン、ピストン・リング、各ベアリングなどによる損失
補機駆動の損失
ウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなどによる損失
ポンプ損失
(ポンピング・ロス)
燃焼ガスの排出及び混合気を吸入するための動力損失

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