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ビート音(4気筒ガソリン・エンジン)
4気筒ガソリン・エンジン搭載の後輪駆動車(FR式)が、4速ロックアップON、車速85km/hで下表に示す条件で走行したとき45~55Hzの間でビート音が発生した。推定原因として、適切なものは次のうちどれか。
トランスミッションの変速比 | 0.8(4速ロックアップON) |
最終減速比 | 4.0 |
タイヤの有効半径 | 0.3m |
電動ファンの回転速度 | 2900min-1 |
解説
選択肢(4)が適切です。
次の4つの周波数を求め比較対照する。
①プロペラ・シャフトのユニバーサル・ジョイントの位相ずれ
②エンジンのトルク変動
③電動ファンのアンバランス
④プロペラ・シャフトのアンバランス
いずれにしても、エンジンの回転速度を求めておけば作業が簡単になります。
エンジンの周波数は約40Hzです。
これをトランスミッションの変速比0.8で割れば、
プロペラ・シャフトのアンバランス=約50Hzとなります。
電動ファンの周波数は、約48Hzです。
この二つの周波数差約2Hzがビート音になっているものと推定されます。
プロペラ・シャフトのユニバーサル・ジョイントの位相ずれの振動は、
50×2=100[Hz]
となります。
エンジンのトルク変動による振動は、
48×2=80[Hz]
となります。
一級自動車整備士2005年03月【No.40】
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