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線膨張係数
線膨張係数が0.000023[1/℃]のアルミニウムの線において、0℃で長さ10mのアルミニウムの線が50℃のときに伸びた長さとして、適切なものは次のうちどれか。
解説
選択肢(3)が適切です。
ルミニウム(Al)は非鉄金属の代表的な材料の一つです。
アルミニウムの鋳物材とは砂型、金型にアルミを流し込んで固めた鋳物で、大量生産の場合はダイカストを用いて製造されることも多く、複雑な形状を持つ部品や製品、例えばシリンダヘッドやクランクケース、クラッチハウジング、ピストン、自動車用ミッションケース等で使われます。
アルミニウムの代表的な物性値
融点 |
約660℃ |
---|---|
密度 |
2.7mg/cm3(20℃) |
縦弾性係数 |
79kN/mm2 (≒7000kgf/mm2) |
横弾性係数 |
26kN/mm2 (≒2600kgf/mm2) |
ポアソン比 |
0.33 |
線膨張係数 |
24 x 10-6/℃ |
線膨張係数は、温度が1℃上昇した時の材料の伸びを表した係数です。
それでは、計算してみましょう。
公式は次のようになります。
δはデルタ、増加分を表すものとしましょう。
δL=α×L×δT
δL:アルミの伸び分
α:アルミの線膨張係数
L:アルミの全体の長さ[メートル]
δT:温度差(50℃-0℃)
注意点は、長さの単位を間違わないことです。
1/1000=10-3 ⇒ ミリです。
δL = 0.000023×10×50
= 0.0115[m]
= 11.5×10-3
= 11.5[mm]
10mのアルミでしたら、約1cmくらい伸びるものです。
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