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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2005年10月 問題21

インテグラル型パワー・ステアリング(ロータリ・バルブ式)に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

旋回時、トーション・バーのねじれ角に応じてスリーブが回転し、油路の切り替えを行う。

油圧が発生していないときは、スタブ・シャフトがウォーム・シャフトのストッパ部に当たり直接回転させる。

かじ取り感覚(手応え)は、パワー・シリンダにかかる油圧を利用することで得ている。

直進時は、スプール・バルブ(ロータ)とスリーブの位置関係が中立にあり、パワー・シリンダヘの油路は閉じている。


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解説

選択肢(2)が適切です。

基本的作動に関する問題です。


作動の基本事項

インテグラル型パワー・ステアリング装置

インテグラル型パワー・ステアリング装置は、 トーション・バーのねじれを利用してスリーブとスプール・バルブで構成されるロータリ・バルブを回し、 オイル・ポンプからパワー・シリンダへの油路の切り替えを行ない、 パワー・ピストンを作動させるものです。

ウォーム・シャフトが右ねじである場合、 ステアリング・ホイールを右に回すとB室に油圧がかかり、 センタ・シャフトは反時計回りに回転します。

なお、オイル漏れなどによって油圧が作用しなくなった場合には、 ステアリング・ホイールの操作力は、 スタブ・シャフトからストッパ部を経由して、 直接ウォーム・シャフトを回転させ、 パワー・ピストンを介してセンタ・シャフトに伝わります。


(1)旋回時、トーション・バーのねじれ角に応じてスリーブが回転し、油路の切り替えを行う。

不適切です。

正しくは以下の通りです。

旋回時、トーション・バーのねじれ角に応じてロータリ・バルブが回転し,油路の切り替えを行う。


(2)油圧が発生していないときは、スタブ・シャフトがウォーム・シャフトのストッパ部に当たり直接回転させる。

この選択肢が適切です。

エンジン停止時や故障時により油圧が発生しない場合の動きを説明したものです。

(3)かじ取り感覚(手応え)は、パワー・シリンダにかかる油圧を利用することで得ている。

不適切です。

正しくは以下の通りです。
手応え感覚はトーション・バーのねじれを反力として利用しています
かじ取り感覚(手応え)を得るために、パワーステアリングでは、路面抵抗が大きいときには、トーション・バーも大きくねじれて反力が大きくなり、路面抵抗が小さいときには、ねじれ角も小さく反力も小さく作用します。


(4)直進時は、スプール・バルブ(ロータ)とスリーブの位置関係が中立にあり、パワー・シリンダヘの油路は閉じている。

不適切です。

正しくは以下の通りです。

直進時は、スリーブとスプール・バルブ間のすき間は等しい状態(中立位置)にあるため、パワー・シリンダの両室に作用する油圧は等しく、ピストンは動きません。

インテグラル型パワー・ステ2

用語と問題解説