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ベーン型オイル・ポンプ

パワー・ステアリングのべ一ン型オイル・ポンプに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

1回転あたり2回分のポンプ作用を行うため,軸受にかかる圧力が平均化される。

ロータが回転し,ロータとべ一ン及びカム・リングで構成される容積の変化で吸入,吐出が行われる。

フロー・コントロール・バルブはアイドル回転時に作動している。

プレッシャ・リリーフ・バルブはステアリング機構に無理な力がかからないように油圧を制御する。







解説

選択肢(3)が不適切です。

ポンプの回転速度が上昇しても余剰流量とならないように、規定流量以上のオイルをリザーバ・タンクに逃がす役目をするのがフロー・コントロール・バルブです。

吐出量が規定値以下の場合、フロー・コントロール・バルブの動きはなく、オイル・ポンプからのオイルはすべてコントロール・バルブへ送られます


パワー・ステアリングの動力部には、一般にベーン型オイル・ポンプが用いられています。

出題の特徴としては、


①作動に関する問題

②フロー・コントロール・バルブに関する問題

③プレッシャ・リリーフ・バルブに関する問題


の三つに分類されます。


出題の形態としては、この三つの切り口でミックス問題が今後も出題されるものと予想されます。



作動の基本事項

ベーン型オイル・ポンプ

図1
ベーン型オイル・ポンプ
図2


ベーン型オイル・ポンプは図1に示すようにロータが回転するとロータの溝に組み込まれているベーンが、遠心力により飛び出してカム・リングの内側の面に沿って回転し、これらで構成される容積の変化により吸入・吐出作用が行われ、図1のCの部分がオイルの吐出行程、Dの部分が吸入行程となります。


また、吸入口、吐出口は図1に示すように、回転軸に対して相対位置にそれぞれ2箇所設けてあり、1回転当たり2回分のポンプ作用を行うため、吐出圧力により軸受けに掛かる荷重が、平均化されるので、バランス型オイル・ポンプともいわれています。



フロー・コントロール・バルブ

回転速度が上昇しても余剰流量とならないように、規定流量以上のオイルをリザーバ・タンクに逃がすためのバルブです。


プレッシャ・リリーフ・バルブ

ハンドルの操舵抵抗が大きい時、ステアリング機構に無理な力が作用しないように、油圧回路の油圧を制御するものです。

一般に、フロー・コントロール・バルブ内に組み込まれています。





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