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バッテリの自己放電量
図に示す鉛バッテリの放置期間(25℃放置)と自己放電量の関係として、下の(イ)~(ハ)のバッテリの種類の組み合わせうち、適切なものはどれか。
解説
選択肢(3)が適切です。
近年のハイブリットカー、電気自動車の出現により、バッテリの知識がますます重要になってきています。
2級レベルですが、ポイントを押さえておきましょう。
バッテリーの種類
バッテリーには+格子・-格子に使用されている添加物によって、種類が大きく3つに分かれます。
バッテリーの種類 | カルシウム バッテリー |
ハイブリッド バッテリー |
アンチモン バッテリー |
|
使用原材料及び添加物 | 正極(+) | 鉛-カルシウム | 鉛-アンチモン | 鉛-アンチモン |
正極(-) | 鉛-カルシウム | 鉛-カルシウム | 鉛-アンチモン | |
特性 | 始動性 | ○ | ○ | △ |
液べり | ◎ | △ | × | |
自己放電 | ◎ | △ | × | |
一日当たりの放電量 | 容量の0.1~0.2% | 容量の0.5~0.6% | 容量の0.8~1.0% | |
価格 | 高い | やや高い | 安い | |
寿命 | 3~4年 | 2~3年 | 2年 | |
特徴 | 正極板、負極板とも「鉛-カルシウム合金」の格子が使用されているバッテリー。 このバッテリーは自己放電、および減液特性が優れている。 |
正極板と負極板とで異なる鉛合金の格子が使用されているバッテリーの総称。 正極板に「鉛-アンチモン合金格子」、負極板に「鉛-カルシウム合金格子」が使用されているハイブリッドバッテリーが一般的に用いられている。 |
正極板、負極板ともに、格子にアンチモンを含有した鉛合金が使用されているバッテリー。 格子合金中のアンチモンは機械的強度を増す効果がある反面、バッテリー使用中の減液や自己放電などの原因にもなるので、使用中の定期的な補水の実施、および長期放置の場合は定期的な充電が必要である。 |
最近、CCAもよく使われますね。
参考までに示しておきます。
CCA(SAE)[コールドクランキング電流]
-18℃で放電した時、30秒目の電圧が7.2Vを満足する放電電流表示(始動性表示)
CCA(DIN)[コールドクランキング電流]
-18℃で放電した時、30秒目の電圧が9Vを満足する放電電流表示(始動性表示)
類題
鉛バッテリに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
(1)起電力の値は,電解液温度が1℃上昇すると0.0002から0.0003V程度高くなる。
(2)自己放電による容量の減少率は,カルシウム・バッテリより,アンチモン・バッテリの方が少ない。
(3)放電終止電圧は,5時間率放電電流で放電した場合,一般に10.5V(1セル当たり1.75V)である。
(4)バッテリの容量は,電解液温度25℃を標準としている。
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