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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2020年10月 問題03
エンジンの始動困難(スタータは正常)の推定原因として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
エンジン編・故障原因探求からの出題です。
選択肢(4)が不適切です。
(4)ノック・センサ系統の不良
『ノック・センサ系統の不良』は、もしノック・センサの信号系統が断線または短絡があったとしても始動時に関係がありません。
ノック・センサの不良が問題となる状態は、
①出力不足および高速不調《制御系統》
②エンジンから異音(ノッキング)が出る
の二つが考えられます。
(1) シリンダ、ピストン及びピストン・リングの摩耗又は損傷。
この選択肢は、適切です。
ガソリンエンジンの3要素
①適切な混合気
②適正な点火時期と強い火花
③規定の圧縮圧力
『シリンダ、ピストン及びピストン・リングの摩耗又は損傷』はエンジン本体としての推定原因の一つです。
これらの摩耗により、規定圧縮圧力にならないため、エンジン始動困難になっていることは、推定できます。
(2)フューエル・フィルタ、フューエル・パイプの詰まり及びき裂
この選択肢も、適切です。
『フューエル・フィルタ、フューエル・パイプの詰まり及びき裂』は、燃料系統としての推定原因の一つです。
簡単にいえばちゃんと燃料が届いているのかです。
燃料が届いていなければ、適切な混合気ができません。
(3)吸気系統からのエアの吸い込み。
この選択肢も、適切です。
『吸気系統からのエアの吸い込み』 は、エンジン本体としての推定原因のひとつです。
過剰空気で適切な混合気が得られないことが推測されます。