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2級ガソリン自動車整備士・試験問題
2G 登録試験 2023年10月 問題11
自動車の排気ガスに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
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解説
(1)NOxの発生は、理論空燃比付近で最小となり、それより空燃比が小さい(濃い)場合や大きい(薄い)場合は急激に増大する。
選択肢(1)が不適切です。
正しくは、以下の通りです。
NOxの発生は、理論空燃比付近で最大となり、それより濃くても薄くても急激に低下する。
(2)CO2濃度は、理論空燃比付近で最大となり、それより空燃比が大きい(薄い)領域では低下する。
選択肢(2)は、適切です。
2G 登録試験 2019年03月 問題04の図を参照。
(3)クエンチング・ゾーン(消炎層)にある燃え残りの混合気は、排気行程中にピストンにより押し出されて未燃焼ガスとして排出される。
選択肢(3)も適切です。
燃焼室内でプラグによって点火された火花は次第に広がっていきますが、燃焼室壁面の温度は低いので、炎の温度は低下し壁面に届く前に消えてしまいます。
このように炎が消える層のことをクエンチン・グゾーン(消炎層)と呼んでいます。
燃え残りの混合気は、未燃焼ガスとなります。
(4)空気の供給不足などにより不完全燃焼したときのCOは、「2C(炭素)+O2=2CO」のように発生する。
選択肢(4)も適切です。
参考情報(試験範囲外)
2個の炭素$\ce{2C}$と1つの酸素$\ce{O2}$が反応すると、二つの一酸化炭素$\ce{2CO}$が生成します。
この反応は酸化還元反応で、非金属と非金属の反応に分類されます。
酸化数の変化