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2級ガソリン自動車整備士・試験問題

2G 登録試験 2023年10月 問題25

CVT(スチール・ベルトを用いたベルト式無段変速機)に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

CVTは、プラネタリ・ギヤ・ユニット式ATより更にごみを嫌うので、点検時等にごみがユニット内に入り込まないように十分注意する必要がある。

スチール・ベルトは、圧縮作用により動力伝達を行うエレメントと、それに必要な摩擦力を維持するスチール・リングで構成されている。

プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低いときは、プライマリ・プーリの溝幅が狭くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる。

可動シーブは、油圧によりボール・スプラインの軸上をしゅう動し、プーリの溝幅を任意に可変できる仕組みになっている。


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解説

(1)CVTは、プラネタリ・ギヤ・ユニット式ATより更にごみを嫌うので、点検時等にごみがユニット内に入り込まないように十分注意する必要がある。

選択肢(1)は、適切です。

ちまたでよく用いられるコンタミ・チェッカーは、オートマ、CVT内の不純物(コンタミネーション)を確認できるチェック・ツールです。

本格的なCVTフルード交換方法には、オートマオイル/CVTオイルチェンジャー(圧送式交換)があります。

フルードに内包する摩耗紛などは、機械加工等で加工された金属・非金属部品で加工後に残留する付着異物(加工切粉屑、切削・加工油脂、繊維などさまざま)を総称して「コンタミ(contamination)」と呼んでいます。

特にスズキなどは、CVTフルード交換不用論もあるとかないとか等、CVTは精密機械なので、その整備ルールはメーカーでまちまちです。

点検整備時には、ごみ(コンタミ)には、気を付けないという趣旨の問題でした。

(2)スチール・ベルトは、圧縮作用により動力伝達を行うエレメントと、それに必要な摩擦力を維持するスチール・リングで構成されている。

選択肢(2)も適切です。

(3)プライマリ・プーリに掛かる作動油圧が低いときは、プライマリ・プーリの溝幅が狭くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる。

選択肢(3)が不適切です。

正しくは、以下の通りです。

プライマリ・プーリの油圧室に掛かる油圧が高くなると、プライマリ・プーリの溝幅が狭くなるため、プライマリ・プーリに掛かるスチール・ベルトの接触半径は大きくなる。

あるいは、

プーリ比が小さい(High側)ときは、プライマリ・プーリの油圧室に掛かる油圧を高めてプーリの溝幅を狭くすることでスチール・ベルトの接触半径を大きくしている。

(4)可動シーブは、油圧によりボール・スプラインの軸上をしゅう動し、プーリの溝幅を任意に可変できる仕組みになっている。

選択肢(4)は、適切です。

一般的なのCVTの場合は、ほとんどが可動シーブと固定シーブの組み合わせで一個の可変プーリとしています。

その可変プーリを二つ組み合わせて、一組のCVTにしています。

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